2012年3月30日金曜日

季節の変わり目と「脾」

「なんだかこのごろ、胃やおなかの調子が悪いなあ」

「肌が荒れてこまるな」

「あれ、急に湿疹ができている」

「からだがむくんで節々が痛い」・・・

この時期、こんな症状をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

これは、からだが出す”季節の変わり目”に特有のサインです。

東洋医学では、四季の移り変わりの時期に、「脾」という経(絡)を当てはめて、
からだの状態を考えます。

この「脾」とは、東洋医学でいうところの胃の経(絡)と表裏・一対をなしており、
からだの中の水分のさばきや、血液の流れ、栄養分の分配などに影響しています。

ちょうど今の季節になると、ふだんは丈夫な方でも、この脾経に不調がおきていることがよくあり、 冒頭のような症状を訴えられる原因のひとつとなっているケースが多く見受けられます。

先日おみえになられた患者さまも、いつもは

「私は胃腸だけはほんとうにじょうぶで、ものが食べられなかったことがないのよ。
あーいちどでいいから食欲が無くてやせちゃった、なんて言ってみた~い!」

といつも元気におっしゃっていらしたのですが その日に限って、
脾経の経穴(ツボ)がひどく歪んでつらなっていらしたので、

「なにか、おなかの不調がありませんでしたか?」とうかがうと、
「実は珍しく食欲が落ちていて、今朝はおなかをこわしていました」とおっしゃられました。

憧れの食欲減退も、実際になってみるととてもおつらく、不安そうでした。

足の脾経を重点的に施術したところ、すぐにおなかが元気に健康に動き始め、
施術後にはすっかり食欲と精神的な自信と元気を取り戻され、術後のハーブティーと軽食を 楽しんでいらっしゃいました。

今の時期に、冒頭のような症状が出て何となく調子が悪い・・・という方は、
まずは下腿の脾経に施術して調整をしてみられるとよいかもしれません。



はり・きゅう治療院 じんじん

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