2012年6月4日月曜日

「自律神経と呼吸」&「あじさいと鉄ちゃん」

いま、じんじんの治療室の大きな窓からは、大きく広がる空と満開の紫陽花が見られます。

井の頭線は沿線の桜と紫陽花の植え込みが有名ですが、今年も見事な見頃の時期を
迎えました。

じんじんの斜め前の踏み切りは、”鉄男”さんと”鉄子”さんには有名なスポットだそうで、
この時期、長玉レンズをつけた立派なカメラをお持ちの老若男女がここに集います。

私も真似してデジカメを構えてみました。

電車の”顔”の色と、紫陽花の色をそろえたり、外してみたり、またフレームに走る電車を
うま~く収めるのはなかなか難しい!

よーく集中して、バッチリ撮れた時、私も”鉄ちゃん”たちの喜びが分かりました。

さて、こんな風に狙い通りのいい写真を撮る時など、非常に集中力を高めるとき、
私たちは「息を殺し」ますね。

そうして<交感神経>を高めるのですが、この状態があまり長く続くと、自律神経を失調させたり、「肺経」を傷めたりします。

はり・きゅうは、この状態からバランスを戻していくために、交感神経と対を成すもうひとつの自律神経、<副交感神経>を高めた状態にすることに特に効果があるとされています。

それと同時に意識するのが大切なのは、「呼吸」です。

はり・きゅう、あるいはリラックスさせる手法のマッサージで、自律神経のバランスを
整えた後は、どうぞご自分のその状態をよ~く観察してみてください。

 きっと、ご自分の呼吸が長く深くなり、からだがリラックスしているのを感じられることでしょう。

「呼吸」は、自分自身でおこなう自律神経のコントロール法でもあります。

そして、この呼吸に関連する「肺経」は、すべての経絡のはじまりの経と考えられており、
呼吸を整えることから総ての経、即ち身体全体とこころの状態を未病から救う可能性が
とても大きいのです。

はり・きゅうの助けを借りながら、呼吸を整えたり、生活習慣を見直しながら、少しずつ
この「いい状態」を保つ時間を長くしてみましょう。

そしてストレスがかかった時や、身体の不調を感じたとき、この「リラックスしていたいい状態」
に意識して近づけるようにしてみてください。



はり・きゅう治療院 じんじん