2013年3月12日火曜日

3.11から2年。

3.11から2年。

今日はお灯明を上げました。
沢山の魂が、どうか安らかでありますように。

「霊に捧げる画符・希望の光」(仮題)を制作中。

今年はこの作品のテーマとした地域に、ボランティアに伺う予定です。


はり・きゅう治療院 じんじん

2013年3月3日日曜日

雛飾り・綺麗なものを見て心をやわらかく



雛祭り。

今年は我が家&治療院の玄関に、お雛様オールスターズを飾りました。

(後ろの屏風畳みの書は、台湾の画家であり書家で、台湾の芸大で教鞭を執られる江明賢-チャンミンシェン-先生が、かつて西麻布にあったギャラリーで一緒に作品を展覧した際にその場で書いて下さった、素敵な作品です。作中には淳子小姐-お嬢さんの意-を詠いこんであり、恐縮かつたいへん光栄です。)

... 私が生まれた頃か、子供の頃に母が私のために選んでくれたものです。

子供の頃は、この雛飾り専用のガラスのお人形ケースがありましたが、子供の頃に一段を割ってしまい、以来、代替の段飾りなどにしています。

今年は、子供の頃から癪に障っていた、この飾りやしきたりの背後に潜む色んなヒエラルキーへの苛立ちを避け、全員平置きにいたしました。:)

子供の頃は、自分に似た丸顔ではなく、どこか寂しげな瓜実顔の平安雛に憧れましたが、今こうしてしげしげ眺めて見ると、表情も何種類かあり、なかなか気合の入った細工の美しい雛飾りです。

散財して揃えてくれたのでしょうか。
両親の愛を、素直にありがたく思い感謝します。

治療に来られる患者さんは、いらしたときは青息吐息でも、帰られる時にやっと気付かれて「あ~、きれい。いいですねぇー。」と嬉しそうに眺められ、その様子を見るのも楽しみなことです。

大家さんがいらして、「木のお道具、立派だわ。アンティークね。大正時代の!」と感動していらっしゃいましたが・・・私の為の雛飾りですので、昭和のものです!一応・・・。
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はり・きゅう治療院 じんじん

2013年3月2日土曜日

希慕長生・王義之

「希慕長生 晩年の王義之は、漢方マニアだった。」

というコラムが、「書聖 王義之」展のとても美しいデザインのカタログ、249ページに載っています。
http://o-gishi.jp/

展示作品の中には、漢方薬の「五石散」と「地黄湯」についてふれた手紙がありました。

また、知人の不調を聞くと
「今度、何か良い薬を探しておきましょう」などと便りを出したりしたそうです。

「五石散」については強力で危険な副作用を避けるために、服用後歩いたりすることが必須だったそうで、これが「散歩」の語源にもなったという旨が同項に記されています。

... 今回の展覧を観て、「書の至宝」展の表紙がなぜ、王義之の悲痛な心情を認め、その気配を漂わせる表現に至った名品「喪乱帖」だったのかを理解できたように思いましたが、「五石散」に頼った一面などを知ると、どこか鬱傾向に見舞われることも多い体質がおそらくあり、それが翻って創作の下支えにもなったのでは・・・などと想像しています。

見る度に、心に真直ぐ軸が打たれるような気持ちになる美しい書を能くして書聖と称えられ、人民の救済にも能力を発揮するなど行政官としても有能だった眩しいような存在の王義之ですが、こんな一面を知ると、心の安寧に苦慮する私(たち)常人にも近い性向もあったのかな、と勝手に親近感を覚えます。

・・・ただし、それを認(したた)めて、世代を超える名品を書したところが、やはり書聖、超人ですね。



はり・きゅう治療院 じんじん