2014年8月31日日曜日

夏の”むくみ”にスイカの効能・「補腎」

 夏は、東洋学では「心系」、つまり心臓・循環血管器系などに症状があらわれやすい季節、と考えられています。
また、代謝が落ちるために免疫系が弱りやすく、様々な過労・疲労時の症状に見舞われた方も多いことでしょう。

夏に「浮腫」、むくみを実感された方も多いのではないでしょうか。
浮腫は心臓・循環血管器系の機能が弱った時など、いろいろな原因で見られる症状ですが、夏と夏の疲れが残る季節のには、「腎」の働きが弱っていることを想定した治療も、当院ではおこなっています。

はり、きゅうによる治療と合わせて、ぜひ試していただきたいのが、スイカを召し上がることです。
それも、安全な利尿剤としての摂食です。

 
朝起きて、お顔や身体が浮腫んでいる、と感じたら、体重計に乗って何キロ増えているかをチェックしてみてください。
スイカをできるだけたくさん食べ、少し様子をみてください。
しばらくすると勢いよく尿を排泄でき、増えた体重が元に戻ることがよくあります。
人によっては、滞水によるむくみで3キロ増えて、利尿後は4キロ減った、というケースもあります。

尿が出ない排尿困難があり、尿が出ずに下痢をするほどの症状があっても、スイカを食する事で短時間で改善されるケースをよく見ます。

ただし、「尿閉」などの重い症状が続く際には、できるだけ早く病院も受診なさってください。

以前、中医学を学ばれた中国と日本のハーフの方に、「スイカは中国では一口でコップ一杯分の水分がある、という例えがある」と伺ったことがあります。
実際にはスイカは90パーセント程度が水分、という組成ですが、それほど身体を潤す効能を、昔から人々が実感してきた、ということなのでしょう。


~スイカの主な効能:
◎果肉や種子に「カリウム」が多く含まれ、疲労回復や利尿作用があるとされています。
 
◎赤肉すいかの色素には「βカロテン」と「リコピン」が大量に含まれています。
βカロティンは抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られていますが、その他にも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。また、リコピンは、活性酸素を減らす働きがあり、老化予防に効果的と言われ、更に呼吸器系の免疫力を高めるともいわれています。
 
◎スイカには血流を改善する「シトルリン」という成分がふくまれているそうです。
ただ、このシトルリンは200g以下の未熟果の方が2~3倍多く含まれていて、血圧抑制効果がある事が分かっています。~

身体を潤し、利尿・排泄も助けてくれるスイカ、美味しく健やかにいただきましょう!:)
 
はり・きゅう治療院じんじん 院長 :)
はり・きゅう治療院 じんじん

2014年8月17日日曜日

残暑お見舞い&マンディ(水浴び)のスゝメ! :)

残暑お見舞い申し上げます。

暑い、暑い夏でしたね。
この暑さ、もう少し続きそうです。

この暑さは、もはや熱帯並み・・・以前、夏に実家でインドネシアのお客様を、ホームステイにお迎えしたことがあります。(ちなみに、この方は今や同国若手美術評論家の✩重鎮✩です。)

その方曰く、「東京の夏はインドネシアより暑いです。」

そう。そしてこの湿度・・・。

では、熱帯の習慣を取り入れて過ごしてみるのはいかがでしょうか?

・・・という発想で、我が家ではこの夏インドネシア他の暑い地域で、体を清潔にすることと、宗教的な目的も兼ねて行われるMANDI (マンディ=水浴び)の習慣を取り入れて過ごしました。

彼の地では、大きな瓶などに水道水を貯めてあり(そこに食用の魚を飼っていることも・・・)、それを手桶ですくって1日に2回(かそれ以上)頭からかぶるのです。
・・・気温が高い日中を過ぎてから行うのは、修験者の心意気!かなり気合がいりますが、済ませると本当に気分も身体もスッキリ!します。

まあ、日本では低めの気持ちいい温度のシャワーでいいでしょう。

体の表面を短時間の水浴びで冷やす生理学的な解釈としては、体表の毛細血管が縮まることで、体の内部に血液が集まっていき、内蔵などを温める効果が期待できます。

ただし、あまり冷たすぎる水での長時間の水浴びは避けましょう。

水浴びを終えたら、手早く身体を拭いて、体の表面の水が気化するときに体温が下げられるのを避けましょう。

残りの夏、楽しく元気に過ごしましょう!

お疲れが出たときには、じんじんの優しいはり灸で癒されてくださいね。:)

はり・きゅう治療院じんじん 院長

はり・きゅう治療院 じんじん