2012年12月31日月曜日

良いお年を!

BEST WISHES FOR THE NEW YEAR!!!

大晦日の今日、みなさまいかがお過ごしでいらっしゃいますか?

今年一年のご厚誼に感謝し、 2013年のみなさまのご多幸とご健勝をお祈り申し上げます。

少しでもお体を楽にして健康に過ごして頂けますよう、 じんじんは一層の努力をいたします。
来る年も、ご健康のサポートをさせていただけますよう、 どうぞよろしくお願い致します。

新しい年を良い一年にいたしましょう。

2013年、みなさまに、たくさんの幸福が訪れますように!



はり・きゅう治療院 じんじん

☆12月と新春のウェルカムドリンク

☆12月と新春ののウェルカムドリンクは、じんじんオリジナルの暖かい「ほっと柚子しょうが茶」です。

柚子の馥郁たる香りと華やかな黄色を楽しみながら、ビタミンCをたっぷり摂って下さい。

細胞の修復には、ビタミンCが必要です。
ビタミンCは水溶性なので、摂り過ぎてもからだが必要としない余剰な分は体外に排出されます。
また、身体に長期に蓄えておくこともできませんので、適度にこまめに摂取することが大事です。
皆様ご存知のとおり、美肌効果にも有効ですね。

生姜(しょうが・ショウキョウ)は、スパイシーな香りと共に、身体を芯からあたためます。

甘味に使用される白糖は、冷えの原因になるともいわれていますので、
体温を上げる効果の高い、生姜(しょうが。漢方ではショウキョウと呼びます)をブレンドしてみました。

だんだん気温が下がって来ました。
体に冷えが鋭く入ってしまわれた方が多くおみえになるようになりました。

温かな飲み物で、体の中から温まり、心もホッコリなさってください。

(※甘味が苦手な方には別のお飲み物をご用意いたします。)



はり・きゅう治療院 じんじん

2012年11月4日日曜日

☆11月のウェルカムドリンク 「ほっと柚子茶」

☆11月のウェルカムドリンクは、暖かい「柚子茶」です。

柚子の馥郁たる香りと華やかな黄色を楽しみながら、ビタミンCをたっぷり摂って下さい。

細胞の修復には、ビタミンCが必要です。
ビタミンCは水溶性なので、摂り過ぎてもからだが必要としない余剰な分は体外に排出されます。
また、身体に長期に蓄えておくこともできませんので、適度にこまめに摂取することが大事です。
皆様ご存知のとおり、美肌効果にも有効ですね。

だんだん気温が下がって来ました。

体に冷えが鋭く入ってしまわれた方が多くおみえになるようになりました。
温かな飲み物で、体の中から温まり、心もホッコリなさってくださいね。

(※甘味が苦手な方には別のお飲み物をご用意いたします。)



はり・きゅう治療院 じんじん

2012年10月16日火曜日

☆10月のウェルカムドリンク 「ローズヒップティー」

☆10月のウェルカムドリンクは、
ビタミンCたっぷりのバラの実からできた美しいバラ色のハーブティー、「ローズヒップティー」です。

10月に入ってからも、夏日が続いていますね。夏以来の暑さで、体中の細胞はかなり傷んでいることでしょう。
細胞の修復には、ビタミンCが必要です。
ビタミンCは水溶性なので、摂り過ぎてもからだが必要としない余剰な分は体外に排出されます。

また、身体に長期に蓄えておくこともできませんので、適度にこまめに摂取することが大事です。

皆様ご存知のとおり、美肌効果にも有効ですね。

秋を楽しめるように、身体を整えましょう。


はり・きゅう治療院 じんじん

2012年9月1日土曜日

☆9月のウェルカムドリンク「じんじんのハーブガーデンのカモミール&ミントのハーブティー」

☆9月のウェルカムドリンクは、じんじんのハーブガーデンで育ちましたカモミール&ミントのハーブティーです。

カモミールは夏に弱った胃を健やかにし、ミントには強い菌作用があります。
このブレンドによる優しくさわやかな香りは、リラックス効果抜群です。

季節の変わり目は、東洋医学では「脾」の経に影響があらわれると考えます。
「脾」と表裏をなすのが「胃」経。
これを優しく補うことで、夏から秋への気候の変化に備えて身体を整えましょう。


はり・きゅう治療院 じんじん

2012年8月25日土曜日

8月のウェルカムドリンク第三弾! ”飲む点滴”「手作り甘酒」

 8月下旬になってから熱帯夜が続いていますね。

さすがに夏ばて気味の方も多いのではないでしょうか。

そこで、じんじんでは3種類めの8月のウェルカムドリンクをご用意しました。

更に強力な疲労回復効果を期待できる、”飲む点滴”と言われる「手作り甘酒」です。

醗酵食品研究の第一人者、小泉先生が数年前に某教育番組で、江戸時代には甘酒は夏の飲み物であり、甘酒売りが江戸の町を歩いたことを紹介していらっしゃいました。

旅の歌人が遊女と過ごす際に、甘酒を買い求めた、という記述もあるそうです。

なんだか色っぽいですね。
歌人の人間くさい一面を垣間見ました。

元気になって、残りの夏を乗り切りましょう!



はり・きゅう治療院 じんじん

2012年8月9日木曜日

じんじん8月のウェルカムドリンク: 「地産(?)豆乳バナナジュース」&「手作り梅干しの梅昆布茶」

☆じんじん8月のウェルカムドリンクは、

◎ご近所のお豆腐屋さんの新鮮豆乳をベースにした「地産(?)豆
乳バナナジュース」、または
◎昨年漬け込んだ南高梅の「手作り梅干しの梅昆布茶」です。

塩分を体外に出したい方、たんぱく質を摂りたい方にはカリウムと
繊維質たっぷりの「地産(?)豆乳バナナジュース」を、

ミネラル、イオン補給をしたい方、クエン酸で疲労回復したい方に
は「手作り梅干し入り梅昆布茶」をお勧めします!

立秋を過ぎても酷暑が続きますね。

 元気になって残暑を楽しみましょう!



はり・きゅう治療院 じんじん

2012年7月15日日曜日

鍼で「増毛」した1例の報告

毎週おみえになられる患者さんが、髪を素敵にカットされていらっしゃいました。

やさしい丸みのあるショートの素敵なスタイルです。

トップにふんわりボリュームがあるので、 「だいぶ漉かれたのですか?」 とうかがうと、

「そうなの。鍼をしていただくようになってから、加齢で細く、ぺっちゃんこになっていた髪が、 以前のように太くバリッと張りのある髪が生えてくるようになってなんだかふえちゃったから。」 とのこと。

鍼の効果の高いものとして教科書に載っている症状としては、「円形脱毛症」などはありますが、 「増毛効果」があるとは!すごい!!!としばしいろめきたちました。

この患者さんは、複数の複雑な慢性症状をお持ちの方のため、施術も単純なものではありませんが、 「増毛」に効果があったと考えられるのは、頭部と首周りの経穴への置鍼です。

論理的に考察しますと、頭皮の毛根に栄養を運ぶ血管の血流を上げる効果が鍼で得られた結果、 ということになります。

ただ、これはこの方にあらわれた効果であり、万人に増毛の効果が約束されるものとは今のところ 言い切れません。

痛みも副作用の心配もない鍼治療で髪が増えたら素敵ですね。

私も自分に試してみようと思います。

ご希望される方は、ご予約のお電話の際に、どうぞその旨をお伝えくださいませ。


はり・きゅう治療院 じんじん

2012年7月8日日曜日

「人体の解剖学講座」のお知らせ

縁あって運営委員を務めております、乳房文化研究会 のイヴニング・セミナーのお知らせです。

私の恩師である、京都府立医科大学 大学院医学研究科 解剖学・生体構造科学教授の河田光博先生の2回連続の解剖学講座です。

医学・医療の専門家ではない方々にも、とても分かりやすくお話くださる貴重な機会ですので、どうぞご参加くださいませ。
※お手数ですが、事前お申し込みが必要になります。
◆FAX 075-682-1037までご希望の参加日と氏名をフルネームでお書きの上お送りくださいませ。

◆会場はJR西大路駅前の(株)ワコール本社(〒601-8530 京都市南区吉祥院中島町29)になります。
◆7月10日、31日の両日とも受講料は無料です。


第1回 「骨について」
2012年 7月 10日(火)
18:15~19:30(株)
会場:ワコール本社 2F会議室(205W)

□骨の構造と組織
□骨の成長
□骨格について
・頭蓋骨
・脊柱
・上肢の骨
・下肢の骨


第2回 「筋肉について」
2012年 7月 31日(火)
18:15~19:30
 会場:ワコール本社 2F会議室(204E・W)

□筋肉の種類
□骨格筋
□からだの主な骨格筋
□平滑筋と心筋



はり・きゅう治療院 じんじん

2012年7月2日月曜日

じんじん7月のウェルカムドリンク:手作り紫蘇ジュース

じんじん7月のウェルカムドリンクは赤紫色が美しい、手作り紫蘇ジュースです。
今年収穫された赤シソに、お酢をブレンドしたさっぱりとした健康ドリンクをお楽しみ下さいませ。

※紫蘇には強力な殺菌・抗菌作用があり、お酢は疲労回復に効果があり、長期的には痩身効果もあるとされています。

毎年この季節になると、赤紫蘇が八百屋さんに出回るのが楽しみです。
わさっと茂った赤紫蘇を沢山買ってきて、気合を入れて洗って泥を丁寧に落とし、大きなおなべに入れて煮出します。

10分ほど煮出して、しっかりお湯が深い紫色になったところで葉を引き上げ、砂糖を適量入れてさらに30分ほど煮詰めます。

そしてホワイトリカーで丁寧に内側を消毒した容器に7~8割ほど煮汁を注ぎます。

次が一番楽しい場面です。

容器がいっぱいになるまで、お好みの酢を注いで下さい。
米酢を入れると上品な酸っぱさに、黒酢を入れると一癖ありますが健康効果抜群の飲み物になります。

きっちりとフタをした後は、容器を軽く振ってお酢と煮汁を混ぜます。
すると・・・

あら不思議!
信じられなくくらい美しいルビー色に液全体が変わります。

酸と結合させる科学の実験のようですが、魔法を見るようで毎回”上がり”ます。

これで室温保存OKの紫蘇ジュースストックの完成です。

数年前から、夏の気温が33度を超える日が続くようになってから、この、煮詰める時間を長めに取らないと室温保存ではもたないようになりました。

でも、長めに煮詰めれば安心。

水やソーダで好みの濃さに割って、ひと夏じゅうきれいな宝石のようなルビー色のさわやかな飲み物が楽しめます。

また、牛乳で割ると、薄紫色のヨーグルトドリンクのようになり、これもまた美味です。

※各経絡に食品や体の部位を対応させて考える古典にある、「五行の色体表」では、収斂作用が特徴とされる「酢」は「肝」に対応しています。

これは、肝臓にいい、と単純に言えるものでもありませんが、「肝」経に関連する血液、目、精神的な苛立ち等々には直接、または間接的に(良く)作用する、と考えることができます。


水分やお酢などを上手に摂って、今年の夏も元気に乗り切りましょう!



はり・きゅう治療院 じんじん

2012年6月4日月曜日

「自律神経と呼吸」&「あじさいと鉄ちゃん」

いま、じんじんの治療室の大きな窓からは、大きく広がる空と満開の紫陽花が見られます。

井の頭線は沿線の桜と紫陽花の植え込みが有名ですが、今年も見事な見頃の時期を
迎えました。

じんじんの斜め前の踏み切りは、”鉄男”さんと”鉄子”さんには有名なスポットだそうで、
この時期、長玉レンズをつけた立派なカメラをお持ちの老若男女がここに集います。

私も真似してデジカメを構えてみました。

電車の”顔”の色と、紫陽花の色をそろえたり、外してみたり、またフレームに走る電車を
うま~く収めるのはなかなか難しい!

よーく集中して、バッチリ撮れた時、私も”鉄ちゃん”たちの喜びが分かりました。

さて、こんな風に狙い通りのいい写真を撮る時など、非常に集中力を高めるとき、
私たちは「息を殺し」ますね。

そうして<交感神経>を高めるのですが、この状態があまり長く続くと、自律神経を失調させたり、「肺経」を傷めたりします。

はり・きゅうは、この状態からバランスを戻していくために、交感神経と対を成すもうひとつの自律神経、<副交感神経>を高めた状態にすることに特に効果があるとされています。

それと同時に意識するのが大切なのは、「呼吸」です。

はり・きゅう、あるいはリラックスさせる手法のマッサージで、自律神経のバランスを
整えた後は、どうぞご自分のその状態をよ~く観察してみてください。

 きっと、ご自分の呼吸が長く深くなり、からだがリラックスしているのを感じられることでしょう。

「呼吸」は、自分自身でおこなう自律神経のコントロール法でもあります。

そして、この呼吸に関連する「肺経」は、すべての経絡のはじまりの経と考えられており、
呼吸を整えることから総ての経、即ち身体全体とこころの状態を未病から救う可能性が
とても大きいのです。

はり・きゅうの助けを借りながら、呼吸を整えたり、生活習慣を見直しながら、少しずつ
この「いい状態」を保つ時間を長くしてみましょう。

そしてストレスがかかった時や、身体の不調を感じたとき、この「リラックスしていたいい状態」
に意識して近づけるようにしてみてください。



はり・きゅう治療院 じんじん

2012年5月15日火曜日

坐骨神経痛

このところの気候の変化は激しいものでしたね。

皆様お元気にお過ごしでいらっしゃいますか?

厳しい寒さや零期が和らぐはずのこの季節、身体は春から初夏の気候に徐々に対応していこうとします。
そこへ、今年は異例の寒波が下りて来ましたので、ちょっと体調も乱れ気味という方も多いことでしょう。

じんじんには、「坐骨神経痛の症状が急に強くなってつらい」と、おみえになる患者さまが続きました。

施術後には幸せそうな柔らかな表情でお帰りになられますが、いらしたときには痛みに耐えていらしたことがよく分かります。

坐骨神経痛の症状の中でもっとも多いものは、腰から太ももの外側を経て足の甲にかけてのしびれと痛みです。

独特な痛みで、はじめは筋肉痛かな?と思われる方も多いと思います。
実は私も数年前にこの症状に突然襲われ、自分自身に何度も鍼施術をして効果を確かめました。

この痛みやしびれの原因は、過度の運動による「すべり症」や、脊椎を支える筋肉の衰え、加齢などによって、脊椎の骨の間に挟まってクッションの役目をしている「椎間板」やその中にふだんは包まれている組織が飛び出たり脱核して、脊椎の後ろを走る神経を刺激してしまうことにあります。

刺激されているのは、腰椎脇から出る「腰神経」という脳神経の”枝”で、この走行に沿って症状が起きており、関連する筋肉の強いこわばりを伴って歩けなくなることもあります。

(MRIなどでは明らかにこの状態になっているのに、痛みや痺れをまったく感じないという方もいらっしゃいます。)

筋層より深いところに原因がある症状ですので、皮膚の表面や筋肉の浅い層に対する施術のアプローチではあまり効果は期待できません。

しかし、残念ながら、この症状の外科手術の成功率は高くありません。

そこで、身体のより深層に届き、しかも組織を傷つけるリスクの低い極細の「鍼」がこの症状の治療の得意分野とされています。

鍼灸治療のメリットは、リスクの高い外科的なアプローチではないことです。
その代わりに、痛みや痺れの原因をゆっくりじんわりとした効果を期待するものとなります。

私は、患者さんのお話を詳しく伺い、身体のこわばりを注意深く探って、痛みや冷えをしっかり取り除いてから、経絡の乱れを整える経穴(いわゆるツボ)や、古典に記される特効穴を選んで施術しております。

「・・・そういえば、痛みや痺れを感じなくなった」という状態に少しでも近づけることを目標にします。

強い痛みが長引くと、神経への局部的な刺激が実際には無い時にも脳が過剰な痛みを常に覚えるようにセットされてしまったり、精神的なストレスとなってあらたな疾病の原因になることもあります。

なるべく早い段階で、症状を和らげる施術を試みられることをお勧めいたします。

すこしでも楽になって、こころも軽やかに過ごすお手伝いをさせて頂けましたら幸いです。


はり・きゅう治療院 じんじん

2012年4月12日木曜日

「普賢延命菩薩像」とオキシトシン

今年140周年を迎える東京国立博物館では、特別展「ボストン美術館 日本の至宝」を、
前回のブログで紹介しました「博物館でお花見を」展と同時開催中です。

こちらの特別展は、6月10日(日)まで、東京国立博物館内の平成館での開催です。

今回特別な感慨を持って”出会った”のは、平安時代、12世紀中頃の傑作
「普賢延命菩薩像」でした。

この、「ひとびとの病を取り払い、寿命を延ばす」菩薩さまは、3つの頭を持つ
白い象に乗り、絹本の軸装の沈んだ色彩の中から、ふわーっと白く浮き出て
いらっしゃいます。

フェノロサや岡倉天心が、当時廃仏毀釈で二束三文で売りに出された仏教美術の
価値を認め、散逸を不防ぐことが契機になったというこのコレクションの展示の
導入部に掲げられている一点です。

とてもありがたい気持ちになり、何度も観に戻ってから、最後に手を合わせて来ました。

「ひとびとの病を取り払い、寿命を延ばすことに励みなさい」と、今展の場を借りて
私にも伝えにいらしてくださったのに違いないですね。

ちなみに、他の人の幸せを自分の喜びとして感じると、最近”幸福のホルモン”として
よく取り上げられる、「オキシトシン」というホルモンが出るそうです。

ここに描かれた菩薩さまは何となく艶っぽく、オキシトシンを発散されているような気が・・・。

また、展示作品の中の等伯や蕭白の屏風絵の2作品からは、闊達な筆致から
画家という生き方の、態度、修練と、

「拘泥から解き放て!自分を」という啓示を受けました。

東京国立博物館と、この展覧会との詳しい情報は、
http://www.tnm.jp/ でお確かめくださいませ。



l※豆知識「オキシトシン」について:
オキシトシンは、射乳や出産時の子宮収縮に関与するホルモンとして知られていましたが、社会や他人との協調性を促したり、授乳時にお母さん側に生じるホルモン、つまり

「他の人の為にはたらき、助けることによって自分が幸福を感じる時に出るホルモン」

であるとして、取り上げられる機会が最近増えています。

また、マッサージなどの際にもこのホルモンが増えるという説もあります。



じんじんのやさしいマッサージや手技で、しあわせな気持ちになって下さい。



はり・きゅう治療院 じんじん

2012年4月9日月曜日

「博物館でお花見を」、「治療院でお花見を」

「博物館でお花見を」

粋な歌い文句に惹かれて、久しぶりに東京国立博物館に行ってきました。

”トーハク”(東博/東京国立博物館)では今、平常展では華やかな桜の絵柄の
館蔵品を選りすぐって展示しています。

4月15日までは、お庭も開放しており、庭内の桜も楽しめます。

東京国立博物館と、この展覧会との詳しい情報は、
http://www.tnm.jp/ でお確かめくださいませ。

上野駅からは、京成口から桜のトンネルの通りを沢山のお花見客と一緒にゆっくり歩いて
正面の”トーハク”に向かうコースをおすすめします。


”百薬の長”は、どうか「肝」を傷めない程度に嗜まれ、温かい服装で今年の桜を
お楽しみくださいませ。


はり・きゅう治療院 じんじん では、ただいま江戸末期の豊國作の浮世絵で、
桜花の描かれた「女行司 鶏合図」を展示中です。

どうぞ「治療院でお花見を」。


はり・きゅう治療院 じんじん

2012年3月30日金曜日

季節の変わり目と「脾」

「なんだかこのごろ、胃やおなかの調子が悪いなあ」

「肌が荒れてこまるな」

「あれ、急に湿疹ができている」

「からだがむくんで節々が痛い」・・・

この時期、こんな症状をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

これは、からだが出す”季節の変わり目”に特有のサインです。

東洋医学では、四季の移り変わりの時期に、「脾」という経(絡)を当てはめて、
からだの状態を考えます。

この「脾」とは、東洋医学でいうところの胃の経(絡)と表裏・一対をなしており、
からだの中の水分のさばきや、血液の流れ、栄養分の分配などに影響しています。

ちょうど今の季節になると、ふだんは丈夫な方でも、この脾経に不調がおきていることがよくあり、 冒頭のような症状を訴えられる原因のひとつとなっているケースが多く見受けられます。

先日おみえになられた患者さまも、いつもは

「私は胃腸だけはほんとうにじょうぶで、ものが食べられなかったことがないのよ。
あーいちどでいいから食欲が無くてやせちゃった、なんて言ってみた~い!」

といつも元気におっしゃっていらしたのですが その日に限って、
脾経の経穴(ツボ)がひどく歪んでつらなっていらしたので、

「なにか、おなかの不調がありませんでしたか?」とうかがうと、
「実は珍しく食欲が落ちていて、今朝はおなかをこわしていました」とおっしゃられました。

憧れの食欲減退も、実際になってみるととてもおつらく、不安そうでした。

足の脾経を重点的に施術したところ、すぐにおなかが元気に健康に動き始め、
施術後にはすっかり食欲と精神的な自信と元気を取り戻され、術後のハーブティーと軽食を 楽しんでいらっしゃいました。

今の時期に、冒頭のような症状が出て何となく調子が悪い・・・という方は、
まずは下腿の脾経に施術して調整をしてみられるとよいかもしれません。



はり・きゅう治療院 じんじん

2012年3月19日月曜日

芭蕉と「足三里」

月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。

(月日というのは、永遠に旅を続ける旅人のようなものであり、
来ては去り、去っては来る年もまた同じように旅人である。 )

今も人々に愛され続ける俳聖、松尾芭蕉の「おくのほそ道」は、この有名な序文からはじまります。
自分や、人間の人生、そして時間というものに対する深い考察を短くまとめて鋭く表現していますね。

同じ文の後半に、旅支度のくだりでは、「足三里」という有名な”ツボ”に灸をすえる場面が
下着を繕い、帽子のひもを付け替えるのと同じように大切で当たり前の習慣として記されています。

~もゝ引の破をつゞり、笠の緒付かえて、三里に灸すゆるより・・・

健脚だった芭蕉は、この「足三里」にお灸をしていない人とは決して旅路を共にしなかったとか。

また、江戸時代にはお灸は大人気で、おしゃれで粋な町娘たちの間でもお灸をすえることが
流行していたという説もあります。

近年、この「足三里」は、免疫力を上げる経穴(いわゆる”ツボ”)でもあることが学会などで
発表されています。

自分の足とからだで感動しながら歩んでいけるように、お灸やはりやマッサージで、
これからの人生という旅の支度のお手伝いをさせていただきます。

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「おくのほそ道」 序文
月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。 
舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老をむかふる物は、日々旅にして旅を栖とす。
古人も多く旅に死せるあり。 
予もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず、海浜にさすらへ、
去年の秋江上の破屋に蜘の古巣をはらひて、 
やゝ年も暮、春立る霞の空に白川の関こえんと、
そゞろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて、取もの手につかず。
もゝ引の破をつゞり、笠の緒付かえて、三里に灸すゆるより、松島の月先心にかゝりて、
住る方は人に譲り、杉風が別墅に移るに、  住まいの方は人に譲り、
草の戸も住替る代ぞひなの家  人の世の移ろいにならい、
面八句を庵の柱に懸置。 


「おくのほそ道」 序文  現代語訳
月日というのは、永遠に旅を続ける旅人のようなものであり、来ては去り、
去っては来る年もまた同じように旅人である。 
船頭として船の上に生涯を浮かべ、馬子として馬の轡(くつわ)を引いて老いを迎える者は、
毎日旅をして旅を住処(すみか)としているようなものである。
古人の中には、旅の途中で命を無くした人が多くいる。  
わたしもいくつになったころからか、ちぎれ雲が風に身をまかせ漂っているのを見ると、
漂泊の思いを止めることができず、海ぎわの地をさすらい、
去年の秋は、隅田川のほとりのあばら屋に帰ってクモの古巣を払い、
しばらく落ち着いていたが、   しだいに年も暮れて、春になり、霞がかる空をながめながら、
ふと白河の関を越えてみようかなどと思うと、 
さっそく「そぞろ神」がのりうつって心を乱し、
おまけに道祖神の手招きにあっては、取るものも手につかない有様である。 
そうしたわけで、ももひきの破れをつくろい、笠の緒を付けかえ、
三里のつぼに灸をすえて旅支度をはじめると、さっそくながら、松島の名月がまず
気にかかって、 旅立つまで杉風の別宅に移ることにして、その折に、
草葺きのこの家も、新たな住人を迎えることになる。これまで縁のないことではあったが、
節句の頃には、にぎやかに雛をかざる光景がこの家にも見られるのであろう。
と発句を詠んで、面八句を庵の柱にかけておいた。



はり・きゅう治療院 じんじん