2014年2月28日金曜日

『免疫健康学』と安保徹医学博士の鍼灸のススメ

免疫学の権威、安保徹先生の研究の核になる考えと考察が、特に免疫とストレスの関係、それによる拮抗する2つの自律神経に力を入れて書かれたご著書の紹介です。
 
生理学の専門的で学術的な話を基底に据えつつ、とても楽しく分かりやすく書かれた内容で、気軽な文庫本の形式で刊行されました。
 
安保先生の著書としてはおそらく一番”お買い得”なほど、たいへん充実した内容で、どなたにもおススメ!★★★★★の一冊です!
 
 
また、著者の安保先生は、殆どすべてと言ってもいいくらい、どのご著書でも鍼灸治療を積極的に薦めていらっしゃいます。
 
この本では、生理学の歴史的・世界的権威であり、私も鍼灸施術を組み立てる際に指標としている
ハンス・セリエ(Hans Selye)の「ストレス学説」の丁寧で明快な説明と、それがいかに多くの日常の体調変化に関わっており、しかもいかにピタリ!と当てはまるか、を様々な事例と共に紹介されています。
そして、「ストレス学説」が含む、ストレスにある程度の幅を持った”揺れもどし”があるという点から、人間の自律神経の、副交感神経を優位する効果の高い鍼灸治療が有効な理由と裏づけを、実に明快に闊達に、西洋医学の王道”ど真ん中”から説明を展開されているのです!
 
この本を読まれると、日頃のご自分の症状の原因や理由に気づかされ、何かとてもスッキリした気持ちになられること請け合いです。
 
特に、自己免疫疾患系と癌を含めた難治症状をお持ちの方や、体質改善の必要性を何となく感じていらっしゃる方には、ぜひ一度、読まれることをお薦めいたします。
 

はり・きゅう治療院 じんじん