2014年4月29日火曜日

☆『整体入門』野口晴哉著(ちくま文庫刊)の紹介です☆

 
大分前に書かれた原著が文庫版で新しく編纂されたものです。

著者は「野口体操」や「愉気法」・「活元運動」などでよく知られ、17歳にして整体の道場を立ち上げた、稀有な才能の持ち主です。

さて、この本は、野口氏の独特な言い回しで綴られますが、野口氏の観察眼は鋭いもので、今、医療従事者が「疾病利得」と呼ぶ患者の心理的な症状の特徴なども書かれています。

中盤からは、かなり具体的な整体法が写真つきで示されていますので、勘の良い人ならこの写真と文章を読んでかなりの効果を実感できることでしょう。

松岡正剛氏のサイト、千夜千冊にもこの本が紹介されており、こんな文章で締めくくられています。
野口晴哉は「全生」を思索した。『偶感集』に「全生」という一文が入っていた。こんなふうにある。
 「一日生きたということは、一日死んだということになる」
「生に向けるとは何か。死に向けるとは何か。この解明こそ全生のあげて為すことてある」。
 これは「本物」だ。
http://1000ya.isis.ne.jp/0676.html

・・・たまたま私も、ニューヨーク滞在中、某国大使婦人が私邸で開催される「活元運動」の会に時々参加していました。
その婦人は、ご自身のかなり重篤な症状を治すことに「活元運動」が奏功したことがきっかけとなり、その会を持たれていました。
それがきっかけとなり、彼女は私のP.S.1のスタジオを訪ねてくださったり、私邸でランチをご馳走して下さったりという交流を持つこととなった思い出深い経験です。

さて、この本の最も大切な点は、野口氏の提唱する「自分で自分の身体を治す」ことの奨励でしょう。

私も鍼灸の施術のほか、専門的な整体とまではいかなくとも、患者さんご自身が自動運動を少しずつ試みられることをお勧めしています。

少しずつ、楽しめる範囲で試みていきましょう。ご一緒に。:)

☆『整体入門』野口晴哉著(ちくま文庫刊)
http://www.amazon.co.jp/%E6%95%B4%E4%BD%93%E5%85%A5%E9%96%80-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%87%8E%E5%8F%A3-%E6%99%B4%E5%93%89/dp/4480037063

はり・きゅう治療院 じんじん

2014年4月28日月曜日

2014年度版 じんじんオリジナル紫雲膏ができました!

進行した癌に罹患され、口内炎の痛みが辛い患者さんから、以前差し上げたじんじんのオリジナル紫雲膏が「どうも良い様なので」と仰って、リクエストのお電話をいただきました。

さっそく、2014年度版のじんじんオリジナル紫雲膏を制作いたしました。



作りはじめから最後の練り上げの作業までは、約8時間かかります。
今回は、夜中に作り始めましたので、深夜までかかって完成しました。

この度も、ちょっと濃い目のとても美しいピンク色に仕上がりました。♪ :)

家中、ごま油の香りが浸み込んで数日間抜けませんが、この季節なら初めの作業の胡麻油を180度に熱したまま1時間重合させる作業の間、窓を開け放つことができて助かりました。

花岡青洲のレシピと、日本薬局方の生薬配合に基き、上質な生薬と食用の胡麻油と少量の豚脂だけで丁寧に作りました、じんじんオリジナル紫雲膏は、食べても大丈夫なので、辛い口内炎や粘膜の不調にも安心してお使いいただけます。

つらい症状をお抱えの患者様に、安心してお使いいただき、少しでも気が楽になっていただけましたら幸いです。

どうぞ、お大事になさってくださいませ。


◎紫雲膏の由来と、使用している素材・生薬などの説明はこちらに。
http://hariqjinjin.blogspot.jp/2013/01/blog-post.html
http://hariqjinjin.blogspot.jp/2013/02/blog-post.html

◎作り方は、以前こちらで紹介しました方法と同じです。
http://hariqjinjin.blogspot.jp/2013/01/blog-post_18.html


はり・きゅう治療院 じんじん