2012年7月15日日曜日

鍼で「増毛」した1例の報告

毎週おみえになられる患者さんが、髪を素敵にカットされていらっしゃいました。

やさしい丸みのあるショートの素敵なスタイルです。

トップにふんわりボリュームがあるので、 「だいぶ漉かれたのですか?」 とうかがうと、

「そうなの。鍼をしていただくようになってから、加齢で細く、ぺっちゃんこになっていた髪が、 以前のように太くバリッと張りのある髪が生えてくるようになってなんだかふえちゃったから。」 とのこと。

鍼の効果の高いものとして教科書に載っている症状としては、「円形脱毛症」などはありますが、 「増毛効果」があるとは!すごい!!!としばしいろめきたちました。

この患者さんは、複数の複雑な慢性症状をお持ちの方のため、施術も単純なものではありませんが、 「増毛」に効果があったと考えられるのは、頭部と首周りの経穴への置鍼です。

論理的に考察しますと、頭皮の毛根に栄養を運ぶ血管の血流を上げる効果が鍼で得られた結果、 ということになります。

ただ、これはこの方にあらわれた効果であり、万人に増毛の効果が約束されるものとは今のところ 言い切れません。

痛みも副作用の心配もない鍼治療で髪が増えたら素敵ですね。

私も自分に試してみようと思います。

ご希望される方は、ご予約のお電話の際に、どうぞその旨をお伝えくださいませ。


はり・きゅう治療院 じんじん

2012年7月8日日曜日

「人体の解剖学講座」のお知らせ

縁あって運営委員を務めております、乳房文化研究会 のイヴニング・セミナーのお知らせです。

私の恩師である、京都府立医科大学 大学院医学研究科 解剖学・生体構造科学教授の河田光博先生の2回連続の解剖学講座です。

医学・医療の専門家ではない方々にも、とても分かりやすくお話くださる貴重な機会ですので、どうぞご参加くださいませ。
※お手数ですが、事前お申し込みが必要になります。
◆FAX 075-682-1037までご希望の参加日と氏名をフルネームでお書きの上お送りくださいませ。

◆会場はJR西大路駅前の(株)ワコール本社(〒601-8530 京都市南区吉祥院中島町29)になります。
◆7月10日、31日の両日とも受講料は無料です。


第1回 「骨について」
2012年 7月 10日(火)
18:15~19:30(株)
会場:ワコール本社 2F会議室(205W)

□骨の構造と組織
□骨の成長
□骨格について
・頭蓋骨
・脊柱
・上肢の骨
・下肢の骨


第2回 「筋肉について」
2012年 7月 31日(火)
18:15~19:30
 会場:ワコール本社 2F会議室(204E・W)

□筋肉の種類
□骨格筋
□からだの主な骨格筋
□平滑筋と心筋



はり・きゅう治療院 じんじん

2012年7月2日月曜日

じんじん7月のウェルカムドリンク:手作り紫蘇ジュース

じんじん7月のウェルカムドリンクは赤紫色が美しい、手作り紫蘇ジュースです。
今年収穫された赤シソに、お酢をブレンドしたさっぱりとした健康ドリンクをお楽しみ下さいませ。

※紫蘇には強力な殺菌・抗菌作用があり、お酢は疲労回復に効果があり、長期的には痩身効果もあるとされています。

毎年この季節になると、赤紫蘇が八百屋さんに出回るのが楽しみです。
わさっと茂った赤紫蘇を沢山買ってきて、気合を入れて洗って泥を丁寧に落とし、大きなおなべに入れて煮出します。

10分ほど煮出して、しっかりお湯が深い紫色になったところで葉を引き上げ、砂糖を適量入れてさらに30分ほど煮詰めます。

そしてホワイトリカーで丁寧に内側を消毒した容器に7~8割ほど煮汁を注ぎます。

次が一番楽しい場面です。

容器がいっぱいになるまで、お好みの酢を注いで下さい。
米酢を入れると上品な酸っぱさに、黒酢を入れると一癖ありますが健康効果抜群の飲み物になります。

きっちりとフタをした後は、容器を軽く振ってお酢と煮汁を混ぜます。
すると・・・

あら不思議!
信じられなくくらい美しいルビー色に液全体が変わります。

酸と結合させる科学の実験のようですが、魔法を見るようで毎回”上がり”ます。

これで室温保存OKの紫蘇ジュースストックの完成です。

数年前から、夏の気温が33度を超える日が続くようになってから、この、煮詰める時間を長めに取らないと室温保存ではもたないようになりました。

でも、長めに煮詰めれば安心。

水やソーダで好みの濃さに割って、ひと夏じゅうきれいな宝石のようなルビー色のさわやかな飲み物が楽しめます。

また、牛乳で割ると、薄紫色のヨーグルトドリンクのようになり、これもまた美味です。

※各経絡に食品や体の部位を対応させて考える古典にある、「五行の色体表」では、収斂作用が特徴とされる「酢」は「肝」に対応しています。

これは、肝臓にいい、と単純に言えるものでもありませんが、「肝」経に関連する血液、目、精神的な苛立ち等々には直接、または間接的に(良く)作用する、と考えることができます。


水分やお酢などを上手に摂って、今年の夏も元気に乗り切りましょう!



はり・きゅう治療院 じんじん