2013年10月29日火曜日

腰痛・坐骨神経痛について その①:急性症状には先ず安静。そして往診のお電話を。

「腰」という文字は「にくづき」に「かなめ」と書きますね。

「身体の要」とは、実に上手く書き表したものだと思います。

腰に不調が起こると、すべての動作に影響するものだとつくづく自覚させられますね。

さて、このところ、不安定な気候が続いたせいか、腰痛の急性症状の激痛を訴えられる患者さんを診させていただく機会が続きました。

結果としてお2人とも素晴らしい回復をされています。

このお2人の成功例に共通しているのは、

1)激痛を覚えた直後にお電話をいただいたこと。
2)往診に伺うまで安静をお願いし、その通りにして過ごしていただけたこと。

の2点が先ずあげられます。

急性の腰痛、ぎっくり腰、坐骨神経痛が起こったときには、
先ず心臓を上にして横臥し、
ひざを軽く曲げ、
背中もやや丸めて安静に。

この格好でも痛みが弱くならない時には、少しでも楽な格好を色々試して探してみて下さい。

そして往診のお電話をすぐに下さいませ。

※また、打撲による熱感を伴う腫れが無い時は、神経痛全般には患部を決して冷やさないようにしてくださいね。



はり・きゅう治療院 じんじん

2013年10月10日木曜日

暑い秋・・・はり・きゅう施術ですっきりしましょう!

東京はなんだか暑い秋・・・。

何でも、大正時代に一度こんな10月があって以来のこととか。

みなさまいかがお過ごしでいらっしゃいますか?

例年ですと、さすがに今頃は残暑も終わり、秋本番に入っているころですが、このような気候による不調は、秋に関連する東洋医学の五行の考え方を当てはめず、季節の変わり目と考えて施術するほうがよいように思います。

季節の変わり目は東洋医学では「脾」とその表裏をなす「胃」の2経の症状が出ていることが多いため、私は脈診や問診のあと、その2経絡をまず施術対象にして治療を計画します。

例えば、食欲がいまひとつ落ちていたり、食後に違和感を覚えることはありませんか?

あるいは、身体の中の水分の捌きがいまいち、とか。

疲れやすさや血行の滞り、またはのぼせや頭痛など・・・。

身体を丁寧に診て、なんとかすっきりした状態までもって行きましょう!

身体がすっきり整えば、心も健やかに元気になり、前向きな気持ちになれます。

いろいろある日々、色々ある世の中・・・暑い秋・・・まあ、これもまた、楽しからずや、ということに♪



はり・きゅう治療院 じんじん

2013年10月2日水曜日

ミョウガ・秋の味覚のおすそ分けです♪


じんじんの庭は、ただいま茗荷(ミョウガ)の最盛期です。

スーッと伸びた茎と葉の根元に、おしゃれな薄い黄色の花をつけて、色っぽいうすべに色のみょうがさん、ぷりぷりまあるい顔を出しています。

採れたてを刻んでお味噌汁にすると香りが絶品。
あ~、日本にいてよかった!なんて思っちゃう。...

母のお勧めは、ぬか漬けです。

クリームチーズと生ハムのカナッペのトッピングしても美味しいですよ♪


☆はり・きゅう治療院じんじんの患者さん、

よろしければ、お土産にどうぞお持ちかえりくださいませ♪



はり・きゅう治療院 じんじん

2013年9月17日火曜日

ステロイド剤・アトピー皮膚炎と鍼灸治療

前々回のこのブログで、ステロイド剤投与の弊害を紹介させて頂きました。

ステロイド剤は、「自己免疫疾患」の多くに施される薬品ですが、アトピー皮膚炎などにも処方されることは、とてもよく知られていますね。

以下は、前々回のブログでお話させていただいた内容の繰り返しになりますが、このことは、アトピーでお困りの症状にも当てはまる内容だと思いますのでもう一度、そう思ってお読みくださいませ。

・・・ステロイド剤は、慢性的に投薬が続くと自分自身の副腎からのステロイド分泌が減ってしまうために強力な副作用があるため、「難治」状態を招く原因にもなるという、なかなか厄介な側面を持つ薬です。
 
私の患者さんで、毎週、2年半ほど通っていらっしゃる方も、「自己免疫疾患」を長く患っていらっしゃいます。
この、ステロイド剤投与の弊害をはじめ、医療の知識がとても豊富な方です。
彼女が熟考の末に選択したのが、私の鍼灸治療というわけですが、これによって、内科の主治医の医師との相談の上で、薬品摂取全般、特にステロイド剤と痛み止めの投薬量を減らすことに成功している優れた例となっている方です・・・。

鍼灸治療を、このように西洋医学の処方と「併療」することで、投薬量を長期的に少しずつ減らしていくことができれば、こうした身体への薬の副作用の負担をもまた軽減できます。

こうした可能性に、これからも挑戦し続け、精進を重ねてまいります。



はり・きゅう治療院 じんじん


免疫学の権威、安保徹先生の鍼灸奨励・痛み止めシップ薬 編

前回ご紹介させていただきました、免疫学の権威、安保徹先生のご著書の中で鍼灸奨励の症状の対象は、「自己免疫疾患」全般がまず第一。

第二に紹介されるのは、「痛み止めのシップ」の使用を重ねることで、シップ薬が身体にたまっていき、やがてやはり「自己免疫疾患」の奨励と同じように交感神経が昂った(興奮した)状態を招く・・・という説です。

 ・・・そこでもう一度、安保徹先生の説は多くの著書にほぼ毎回書かれている次のくだりのご紹介をさせていただきます。
 
「自己免疫疾患」は、西洋医学では自己の免疫(システム)が亢進しすぎて、自己を破壊していく疾患とされている。
そのため、西洋医学の治療では、自己の免疫(システム)を抑制する処方をとるが、これは治療としては間逆の選択であるために、いつまで経っても患者は良くならない。
適している治療は、鍼灸などの東洋医学である。
なぜなら、「自己免疫疾患」は、患者の交感神経が昂った(興奮した)ことによるものなので、これを鎮めて、交感神経に拮抗する副交感神経を亢進させて患者をリラックスした状態にする優れた効果のある、鍼灸などの東洋医学療法を勧める、というものです。

医療はとても優れた叡智を導入して、患者さんを病の苦しみから救うために発展して来ましたが、時折、袋小路に入ってしまうことがあるように思います。

そこから突破口を見出す可能性が鍼灸治療にはある、と私は考えており、また、そのための治療が、私に与えられたミッションだと信じてすべての治療に当たらせていただいています。



はり・きゅう治療院 じんじん

2013年9月12日木曜日

『困ってる人』と「自己免疫疾患」とについて。

 


困ってるひと (ポプラ文庫) [文庫] 大野更紗      を読了しました。

大学院生時にミャンマーの難民救済ボランティアなどにかかわり、フィールドワークなどをする中、ご自身が大変な難病(重度の自己免疫疾患)に罹患して以来の、 壮絶な闘病記をユーモアを交えて見事に書き下ろした著書です。

ウェブ上などで話題となり(ほぼ日刊イトイ新聞に対談掲載、文庫本推薦文はショコタンなど)、12万部を超えるベストセラーになりました。

同書は、難病罹患(者)に社会や多くの人の目を向けさせる新たなきっかけを作り、また、多くの困難を抱える人々=つまり、生き辛さを感じている私たちすべてに何かとてもフレッシュで、好奇心とユーモアに満ちた力強い勇気を、「生きていくことに困ってる人々」、に与えてくれていると思います。

物事全般に対する配慮と分析力と、感覚の繊細さを兼ね備えた<賢さ>を感じます。
恋のエピソードなどなどでは、思わず泣いちゃいます。
 
・・・読了してつくづく思うのは、「自己免疫疾患」の難治についてです。
 
ステロイド剤が、「自己免疫疾患」の多くに施される薬品ですが、慢性的に投薬が続くと自分自身の副腎からのステロイド分泌が減ってしまうために強力な副作用があるため、「難治」状態を招く原因にもなるという、なかなか厄介な側面を持つ薬です。
 
私の患者さんで、毎週、2年半ほど通っていらっしゃる方も、「自己免疫疾患」を長く患っていらっしゃいます。
この、ステロイド剤投与の弊害をはじめ、医療の知識がとても豊富な方です。
彼女が熟考の末に選択したのが、私の鍼灸治療というわけですが、これによって、内科の主治医の医師との相談の上で、薬品摂取全般、特にステロイド剤と痛み止めの投薬量を減らすことに成功している優れた例となっている方です。
 
鍼灸治療について、この患者さんのような素晴らしい結果を予言されているドクターがいらっしゃいます。
 
おそらく多くの方が既によくご存知の、免疫学の権威、安保徹先生です。
 
安保徹先生の説は多くの著書にほぼ毎回書かれている次のくだりとなります。
 
「自己免疫疾患」は、西洋医学では自己の免疫(システム)が亢進しすぎて、自己を破壊していく疾患とされている。
そのため、西洋医学の治療では、自己の免疫(システム)を抑制する処方をとるが、これは治療としては間逆の選択であるために、いつまで経っても患者は良くならない。
適している治療は、鍼灸などの東洋医学である。
なぜなら、「自己免疫疾患」は、患者の交感神経が昂った(興奮した)ことによるものなので、これを鎮めて、交感神経に拮抗する副交感神経を亢進させて患者をリラックスした状態にする優れた効果のある、鍼灸などの東洋医学療法を勧める、というものです。

大野さん、私の患者さんたち、そして、「自己免疫疾患」に苦しまれる方々に、どうか希望を捨てず過ごされることをお祈りいたします。
陰ながら、こころから応援させていただきます!!!

おからだの不調で「困ってる人」、どうぞお気兼ねなくお問い合わせくださいませ。

一緒に、がんばり過ぎずにがんばりましょう。
そして、リラックスしましょう。
ご一緒に。
 
http://www.amazon.co.jp/%E5%9B%B0%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%82%8B%E3%81%B2%E3%81%A8-%E3%83%9D%E3%83%97%E3%83%A9%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%A4%A7%E9%87%8E%E6%9B%B4%E7%B4%97/dp/4591130215



はり・きゅう治療院 じんじん

2013年8月14日水曜日

☆『はり100本-鍼灸で甦る身体』と『腰鍼~鍼灸で心身の痛みを断つ!』竹村文近 著の紹介です♪

 
おそらく帯を見てお察しの通り、釣瓶さん、タモリさん、山下洋輔さん、吉行和子さん、加賀まりこさん、稲葉賀恵さん、操上和美さん・・・などなど、名だたる有名人の体の管理と健康維持を引き受けていらっしゃる鍼灸師の方の、わかりやすい文体で書かれた気構えと手技、考え方が紹介された2冊です。

「自営業」の方、芸能人、クリエイティヴな職業の方々は、やはりご自分の体調管理と最高のパフォーマンスのためにこういう選択をされてるのでしょう。...

ちょっとミーハーな興味から読んでみても面白い本だと思います。

※以下はアマゾンの紹介コメントの抜粋です。

原因不明の頭痛、腰痛は、身体が発する悲鳴だ。西洋医学だけでは根本的な解決にはならない。
不規則な生活習慣、様々なストレスにさらされ続ける現代人は、身体が本来持っている力を失ってしまっている。免疫力、自然治癒力という、人間が太古に身につけていた活力を取り戻すことが、今求められている。
鍼灸の力は、身体からの警告に耳を傾け、生命力を甦らせてくれるのだ。従来のイメージを覆す、新・鍼灸のすすめ。


http://www.amazon.co.jp/はり100本-鍼灸で甦る身体-新潮新書-竹村-文近/dp/4106101688/ref=pd_sim_b_1




はり・きゅう治療院 じんじん

☆鍼灸の挑戦―自然治癒力を生かす (岩波新書) 松田傳公 著 の紹介です♪



元共同通信編集委員の筆者による、丁寧な取材をもとにした「鍼灸医療」の、ジャーナリスティックな視点でまとめられたルポルタージュ集。

今、日本で活躍される名人級の鍼灸師のコメントや手技の紹介もあり、とても興味深く読めます。...

私も実際に施術を受けたり、研究会で手技やお考えを教えて頂いた名人も登場しています。

※以下はアマゾンの紹介コメントの抜粋です。

鍼灸とは何か。鍼灸師はどんな治療をしているのか。代替医療の覇者と目されながら知られざる鍼灸術の世界をルポし、患者さんの鍼灸師探しに、鍼灸家の治療の指南に役立つ、わが国唯一の「現代鍼灸家列伝」。

元共同通信編集委員の著者が、5年を掛けて北海道から九州まで約80人の鍼灸師、医師を探訪し、情報が不足している鍼灸医療のわざと理論、文化的背景、現代的意味についてまとめた。同じ著者による2010年6月刊行の歴史・理論篇『日本鍼灸へのまなざし』(ヒューマンワールド)の姉妹編としての治療実践篇である。

 はり1本、ひとつまみのモグサで時には奇跡的な治癒をもたらす鍼灸は、お金の掛からない医療としてWHOも推奨し、欧米政府も注目している。

もはやアジアだけのものではなく、100カ国以上で臨床に応用されている「世界の鍼灸」である。

今世紀中には、西洋医学と互角に並ぶ位置を占め、医療を人間的にしていく文化的な役割もになうだろう...。


 http://www.amazon.co.jp/鍼灸の挑戦―自然治癒力を生かす-岩波新書-松田-博公/dp/4004309328/ref=pd_sim_b_1




はり・きゅう治療院 じんじん

☆『鍼灸の世界』 (集英社新書) 呉澤森 著の紹介です♪


 

上海中医薬大学出身、WHO中国国際鍼灸センターの指導教官だった中医師(中国で医師国家資格である「中医学」の医師)である筆者による、「中医鍼灸学」入門書です。
「鍼灸」の最先端治療とは? 現代病に悩む方々に一冊の新書。

北里大学に招かれたことがきっかけとなり、今は日本で鍼灸師として活躍される筆者。...

鍼灸治療の歴史や優れた点、西洋医学との比較などが、とても分かりやすく且つ論理的に明快に書かれているので、鍼灸治療に興味のある方、また疑問のある方にお勧めの一冊です。


http://www.amazon.co.jp/鍼灸の世界-集英社新書-呉澤森/dp/4087200574




はり・きゅう治療院 じんじん

2013年7月31日水曜日

熱中症対策にはちょっと”甘しょっぱい”水を!

熱中症対策の飲み物が”甘しょっぱい”わけをお話しましょう。

熱中症対策として薦められている飲み物や、スポーツドリンクをちょっと”甘しょっぱい”と感じることでしょう。

これは、身体の中に水分を取り込むメカニズムを上手に活用しているためです。

塩分と糖分の両方を同時に摂る方が、より効率よく塩分、糖分、そして水分を身体に吸収させることができるのです。

更に詳しく説明しますと、私たちの小腸の頂端膜や腎臓の上皮細胞を通るグルコース(<糖分>と考えてください)の輸送は、二次的に活性化されるナトリウム-グルコース共輸送体タンパクが司っており、そこから身体全体にエネルギーや電解質、そして水分が吸収されるのです。

ナトリウムイオン共輸送体のつくるNa+の電気化学的勾配によって供給されるエネルギーを利用して、グルコースの細胞内濃度を高められるのです。
暑熱環境下で汗をたくさんかいている時には、水分補給は大変重要となります。

1リットルの水分を汗で失うごとに、およそ直腸温は0.3度、心拍出量は1分間当たり1リットル、心拍数は1分間当たり8拍上昇すると言われています。

体温が上昇したときには、皮膚血流の増加と発汗によって熱を外に逃がし、体温を一定に保つ機能が備わっています。

しかし、発汗が続いて多くの水分と電解質を失った場合には、血液性状の変化や血漿量(血液中の水分の量)の減少が起こり、この体温調節機能がうまく働かなくなります。
その結果、熱中症のうち症状が最も重篤な熱射病が起こる危険が高まってしまいます。

水温は5~15度で0.2%程度の食塩と4~8%程度の糖分を含んだものが適当とされています。

ご自分で熱中症対策の飲み物を作られる際には、この割合をご参考になさって下さいませ。

※糖分が多すぎると、逆に身体への吸収が遅くなることがあるようですのでご注意くださいね。

(実際に、ブドウ糖だけ、あるいはナトリウムだけの溶液より、それら両方を含んだ溶液の方が水分の吸収が速いことが実験で明らかになっています。
また、単糖であるブドウ糖に比べて、同じ糖質量であれば重合した(マルト)デキストリンの溶液では浸透圧が低くなるため水分吸収が速まりますし、ショ糖の溶液あるいはブドウ糖と果糖の混合溶液ではブドウ糖以外の糖の影響により水分吸収はさらに速まることも報告されています。)

また、猛暑がぶり返す予報が出ていますね。

熱中症対策にはちょっと”甘しょっぱい”水を飲んで、この夏を元気に過ごしましょう!




はり・きゅう治療院 じんじん

2013年7月2日火曜日

アンジェリーナ・ジョリーさんの選択...Now, let's talk about BREAST CANCER!

...Now, let's talk about BREAST CANCER!
How do you support Ms. Angelina Jolie's choice?

アンジェリーナ・ジョリーさんの乳がん予防乳房切除が話題ですね。

立派な社会活動も行い、社会的影響力の強い、そしてたいへん美しい彼女のこの選択に至るお話も、色々伝えられています。
...

「乳がん」とは、原発性のものであれば、ほぼ乳腺組織にできるものであることから、この乳腺自体を予め取り除いてしまう、という方法ですね。

実母を若くして乳がんで亡くされ、ご自身の遺伝子診断で乳がん発症率がかなり高いと診断された彼女の選択は苦悩の後にとられたものだと思うので、批判するつもりはありませんが、かといって、英雄視してしまうことにも戸惑いを覚えます。

長い間、いつ発病するかという恐怖から逃れられるというメリットが伝えられていますが・・・。

私見としては、

・遺伝子診断で乳がん発症率がかなり高い、とされても、実際に癌が発現するのが100パーセントとは限らないこと。
・乳がん発症には、卵巣等から放出されるホルモン等も影響していること。
・女性のボディイメージの点を拡大視されがちな乳房ですが、乳腺も実は大切な働きをしている臓器のひとつであること。
・”予防”と表現されていますが、乳腺”除去”という外科手術であること。
・そもそも、外科手術は身体に侵襲性の高い方法であること。
・経過報告や術後データの少ない方法であること。

等々のデメリットも多い点から、少なくとも今の時点では、十分に吟味してから判断する方が良いように思っております。

たとえ医師に勧められたとしても、最終的には自分で熟考の上判断しなければならないと思います。

医療者の方々には、どうか医療ビジネスに偏らないご判断とデメリットを含めた十分なご説明、そしてひととしての誠実なご対応を心よりお願い致します。


・・・でも、この方法を選択した方を批判するつもりはありません。

どうか自信を持って、心身ともに生き生きと過ごされることをお祈りします。
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/beauty/celeb/20130611-OYT8T01018.htm




はり・きゅう治療院 じんじん

痛みを遠ざける木 ルーヘンダ Ruta graveolens



昨年いただいた「ルー(ルーヘンダ、Ruta graveolens)」という名の植物、今年も黄色いお花をつけました。

住まいの敷地内に置くと、「痛み」から無縁でいられるのだとか。

ハーブの一種でもあり、独特なよい香りがします。


昔は食用にも使用されたそうですが、毒性があることが分かってからは香りと薬効の強いハーブとして知られているようです。

アゲハチョウの好物のようで、昨年は初夏に葉っぱが無くなりました。
今年はどうかな~♪


・・・「猫寄らず」の別名があるらしく、これを下さった方が、ノラ猫さんの来訪を切望している私に、「この植木をどこかにずらした方がいいかも知れませんよー」と本気で仰いました。


 子供のように軟らかい心を持った、優しい、やさしい方です。:)

 
どうか、皆様の心と身体の痛みが遠ざけられますように。




はり・きゅう治療院 じんじん


2013年6月19日水曜日

じんじん6月のウェルカムドリンク「じんじんオリジナル・梅ジュース」


じんじん6月のウェルカムドリンクは、「じんじんオリジナル・梅ジュース」です。

今月、ご近所の梅の木にたわわに実った無農薬の梅の実とお砂糖だけで作った、出来立ての美味しい新鮮なジュースです♪


梅には多くのクエン酸、リンゴ酸などが含まれます。

クエン酸の効能は非常に高く、疲労物質である体内の乳酸の分解や、カルシウム吸収などを促し、疲労回復を助けてくれます。

ひいては抗酸化作用代謝を助ける効能もあり、肌などの美容にも役立つことになります。

また、「梅は三毒を断つ」といわれます。
三毒とは、食べ物・血液・水の毒です。

これも主にクエン酸の働きによるものです。
クエン酸は、腸内で胆汁酸との相乗効果で、多くの悪性細菌に対して抗菌作用を示すと考えられています。

衛生条件の悪い海外などに旅するとき、梅肉エキスや梅干を携帯して健康を保ったというお話をよく伺いますね。

私自身も海外研修期間の初期に、梅干に体調を助けられた経験が何度もあります。

クエン酸やリンゴ酸には血液をスムーズに流す効果があり、さらに梅肉エキスからはムメフラールという血流改善に有効な成分が見つかっているそうです。

「水の毒」とはおもに”むくみ”などの症状であらわれる、体内の水分の滞りを指しますが、クエン酸の、代謝を助ける作用が、むくみを取り去ることを期待できます。」

私自身の体験ですが、先日季節の変わり目の激しい気候の変化から、一時的に体調が崩れたときに、今年作り立ての梅ジュースをたくさん飲んだところ、体調が一気に劇的に回復し、たいへん助けられました。

体調が整うと、気力・精神力も強まって、何か気運も高まるような気がします。

こんなに素晴らしい効能があって、その上美味しいお飲み物です。

取れたての、旬の食材でもある丸々とした梅の実から、たくさんの効能をいただいて、身体も心も元気に過ごしましょう♪




はり・きゅう治療院 じんじん


2013年6月18日火曜日

治療院じんじん・6月の設え

 
 
The entrance of my house & clinic.
Please enjoy to see these beautiful hydrangea flowers and the artwork (etching) of Yayoi KUSAMA,which title is " The Grass".

我が家&治療院の、6月の
玄関のしつらえです。

額の作品は、草間弥生さんの「草」という題のエッチングです :)


駅から治療院までの道のりは、ただいま色とりどりの紫陽花が満開です。

どうぞお楽しみくださいませ。




はり・きゅう治療院 じんじん

2013年5月31日金曜日

菖蒲湯と、その効能について

5月の年中行事と言えば、端午の節句、こどもの日、そして菖蒲湯ですね。

今年の5月5日のこと・・・。


ご近所に一軒だけ残る銭湯の暖簾の前に、なぜか気前よく、「ご自由にお持ちください」のメモと箱入りの菖蒲が。

品定めしていたお母さん方が、「これがキレイよ」と手渡して下さいました。
感激!下町でもないのになんて人情深いのでしょう!

...
ありがたいし、愛情人情もくっついて、なんだか益々縁起がいい♪
こりゃあ身体にも、心にもよ~く効くに違いない!


そう思って、ことしは菖蒲湯を一層楽しめました。


さて、菖蒲湯の由来を少し、みてみましょう。

・・・江戸時代、武家社会で菖蒲と尚武をかけて5月5日を尚武の節日として祝うようになったのが端午の節句の始まりだと言われ、その結果、今日でも5月5日には菖蒲湯に入る習慣が受け継がれているのだという。

昔から端午の日というのは春から夏への変わり目と考えられていた。
そして季節の変わり目というのは体調を崩しやすいものだと見なされている。端午の日には、菖蒲酒、菖蒲湯、菖蒲刀など、菖蒲を用いる習俗が多い。

菖蒲にはアザロンやオイゲノールという精油成分が多く含まれている。
腰痛や神経痛を和らげる効果が期待できる。店頭で売られている菖蒲は葉の部分が多いが、血行促進や保湿効果の薬効がある精油成分は根の部分にあるので、それを望む場合は漢方薬局で相談するとよい。

また、菖蒲には独特の香りがある。菖蒲湯にはアロマセラピー効果もあり、心身ともリラックスすることを期待できる。


 なお、菖蒲湯は夏の季語となっている・・・。


 皆様も、来年の端午の節句に、どうぞ菖蒲湯をお楽しみくださいませ。




はり・きゅう治療院 じんじん


2013年5月30日木曜日

乳房文化研究会 2013年 6月8日 定例研究会のお知らせ♪

縁あって、運営委員を務めております「乳房文化研究会」定例研究会のお知らせです。

どうぞお出掛けくださいませ。
梅雨の京都も素敵ですよ♪

乳房文化研究会 定例研究会
 母と子をつなぐ母乳哺育
 日時:2013年 6月8日(土) 14:00~17:30
 場所:(株)ワコール 本社 2F会議室  
 定員:100名    参加費:無料
「母乳哺育」について、母乳中の成分と母子関係の形成という二つの視点からお話をいただき、子どもの発達において、よりよい母乳哺育環境とはどのようなものかを考える、そのような会を開催します。

■講師・講演テーマ

●成田 宏史 先生(なりた ひろし)
 母子栄養学から見た母乳哺育の新展開
 京都女子大学 家政学部 食物栄養学科 教授

●竹下 秀子 先生(たけした ひでこ)
 人間らしさを育む授乳―おっぱいを与える母性と子育ちの発達進化
 滋賀県立大学 人間文化学部 人間関係学科 教授

■パネルディスカッション
 ●コーディネーター
廣瀬 潤子 運営委員(滋賀県立大学人間文化学部 生活栄養学科 准教授)
 ●パネラー 成田先生、竹下先生

☆授乳中のお母さんも、乳幼児同伴でご参加いただけます。ただし、同伴のお子さまの状況により、 いったん退室していただくこともあります。乳幼児以上の幼児・児童の方のご同伴は極力ご遠慮ください。(詳しくは事務局までお問合せください)
 ☆「託児」はしておりません
 ☆乳幼児を同伴される方は「乳幼児同伴」と明記の上、お申込みください。

■お申込み方法
 下記「詳細とお申込みはこちら」をクリックいただき、2ページめ「参加申込書」をご利用いただくか
 ・お名前(学生の方はその旨)
 ・ご住所(参加証の送付先) をご記入のうえ(複数申込みの場合はそれぞれに上記項目をご記入いただき) 郵送、ハガキまたはFAXにて、下記事務局へお申込み下さい。
 お申込み順に参加証を送らせていただきます。
 ※お申込みに関する書類は、次回研究会(2013年10月開催予定)のご案内をさしあげますまで厳重に保管し、終了後適切に破棄いたします。

[乳房文化研究会 事務局]
 〒601-8530 京都市南区吉祥院中島町29 (株)ワコール 内
 ℡:075-682-1178 / FAX : 075-682-1037

詳細とお申し込みは、こちらからどうぞ♪
http://www.wacoal.jp/c/nyubou-bunka/pdf/HP_keisaiyo.pdf

***************************************************
乳房文化研究会HP
http://www.wacoal.jp/c/nyubou-bunka/upcoming/post-10.html




はり・きゅう治療院 じんじん

急性症状の施術例の報告+MISSIONとしての施術

 自分の仕事と人生は、まさにMISSIONだと思う瞬間があります。

~He must be Taking a nap......while I'm working so hard.
Yes,that is my mission... ~
(彼(彼女のネコのこと)はうたた寝してるのに違いない・・・私がすごく働いている間に。
そう、それは私の使命・・・)

大学時代からの友人でROCKER的スピリットで生きる音楽ライターのFBの、上記のようなフレーズを読んだ後以下の出来事があり、しばし感慨に浸りました。


  昨日は、患者さんをお迎えに見えた患者さんのご主人が、胃の辺りの激痛を訴えられながら到着されました。
顔色は薄緑。

...
急いでベッドに横たわって頂くと、胃の辺りが異常に強く拍動していました。

救急車の手配を考えながら、色々問診しながら原因を探りつつ、心系と胃系のトラブルと睨んで、急性症状への応急処置を鍼で施しました。

程なく症状は和らぎ、少しゆっくり横になったまま休んでいただいた後、回復されてご夫婦で帰宅されました。

1年に一度ほど似たような症状が起きていらっしゃるということでしたので、心臓・循環器系と胃などの内臓器系の検査をできるだけ早いうちに、設備のよい病院で行っていただくことをお勧めしました。

ご帰宅後奥様から、ご主人は楽になられたとの丁寧なお電話があり、ひとまず安堵いたしました。

ひとまずMISSION成功、というところでしょうか。

他の人や生き物その他のために、自分が役に立つために全力を尽くすこと、尽くせる存在になることは、尊くて特別に幸せなことですね。

自分のかかわるすべてのことに、MISSIONだと意識して立ち向かえば、とてつもないパワーと素晴らしい結果が齎されるのではないでしょうか:)




はり・きゅう治療院 じんじん

2013年4月26日金曜日

「ツボ」とは何か

「ツボ」をおさえるとか、「ツボ」にはまった・・・など、様々な表現に用いられる「ツボ」とは何のことでしょうか。

「ツボ」のことを東洋医学の用語では、「経穴」といいます。

WHO(世界保健機構)でその位置などが定められてもおり、全身で361箇所あるといわれています。
(流派や治療家によって別説もあります。)

北里大学の東洋医学総合研究所漢方鍼灸治療センター(日本初の東洋医学研究・診療施設で世界保健期間(WHO)伝統医学研究強力センターの指定を受けている、早い時期から鍼灸治療を取り入れている医療機関としても有名)の副センター長、伊藤剛医師の談話を、週刊朝日の記事から部分的に紹介せていただきます。

・・・そもそも古代からの中国医療では、「気」とよばれる生命エネルギーが体内を流れ、それが滞ったり、不足したりすることで病気が起こると考えられていました。鍼灸では気の入り口を経絡、外界との入り口を経穴ととらえ、それらを刺激することで、気を巡らせて自然治癒力を高めていました。

という分かりやすいお話の後に話される、次の点が大きなポイントです!
鍼灸治療に対する科学的検証が進んでいるという一例だからです。

・・・こうした考え方を科学的に検証してみたところ、驚くことに、ツボには「外部刺激」を受け取る「感覚受容器」という神経のセンサーがあることが分かったというのです。

このおはなしを受けた取材記者の方のコメントが続きます。

神経のセンサーが刺激されると、その信号は神経を介して脊髄や内臓に作用したり、鎮痛物質(脳内モルヒネなど)を分泌したりする。また、自律神経やホルモン、免疫機構にも影響を及ぼす。古代の人はそれを無数の経験から知り、医療として体系をつくっていった・・・

私が長らく皆さんに知っていただきたいと思っていた点を、実に明快に分かりやすく紹介して下さっています。

ちなみに、「経」を中国では「じん」と読みます。

じんじんの名前の由来には、色々な思いと意味を込めましたが、「経」(じん)もそのひとつです。

じんじんのツボをおさえた治療と施術、安心して受けにいらしてくださいませ。


 ※週刊朝日(朝日新聞出版)、2013年5/3・10号、124ページから127ページまでの特集記事「シリーズ伝統療法第一弾」、週刊朝日記者、山本リカさんによる記事を参考にさせていただきました。




はり・きゅう治療院 じんじん

2013年4月25日木曜日

「糖」について②

人間の身体で使う「糖」を一番使うのはどこかご存知でしょうか?
それは脳で、約20パーセントを消費しています。

「糖」といってもお菓子や果物、またはお砂糖のままの状態ではなく、体の中でエネルギーとして使えるようになるには、生理的なプロセスを経る必要があります。

単糖類の「グルコース」という物質まで体の中で変化してはじめて、脳や身体のエネルギーとして使うことができるようになるのです。

ハードな勉強や、ちょっと難解な本の読解に挑むとき、仕事に取り組むとき、スポーツで戦略的に頭脳プレーをする時・・・等々、糖分が欲しい!と思うことはありませんか?

・・・あるいはもうとっくに無意識に、糖分を口にしているかもしれませんね。

それは脳がフル稼働しているとき、脳が「糖」を補給して!と命令しているからなのです。

とても難しい試験を終えると、何キロか痩せていた、なんていう話もしばしば聞きます。

ダイエットしたいときは、こんな風に脳をフル稼働させて糖代謝を促すという方法もありますね。 

話は少し変わりますが、神経外科医のアンドレ・ロザノ(Andres Lozano: Neurosurgeon)氏が、彼の講演でとても興味深いことを話しています。

アルツハイマーの患者さんの脳には、糖を使うことを拒んでいる領域が見られるというのです。

彼は、50人ほどの初期のアルツハイマーの患者さんの、脳の記憶に強くかかわる部分に電気的な刺激を与えて、その領域が活性して再び「糖」を使えるようにし、機能を回復させる研究をして成果を上げています。

私は糖分・糖質を闇雲に悪や危険なものと見なす事にはちょっと疑問があります。

「糖」をうまく摂って、脳と身体で効率よく使うことができると、様々に素晴らしい結果を出したり、クリエイティヴなことができたり、気持ちよく健康に過ごせるようになるわけですね。

そんな意味でも
SWEET MAKES YOU SWEET
なのではないでしょうか。


はり・きゅう治療院 じんじん

「糖」について

私たちの活力、エネルギーの元となる栄養素のひとつが「糖質」です。

取りすぎると肥満、”切れやすい”・・・など心身の健康障害の引き金ともなってしまいます。

http://www.facebook.com/junko.suzuki.31586#!/photo.php?fbid=567568576601536&set=a.214967201861677.62045.214320051926392&type=1&theater

上手に楽しく付き合いたいですね。


「糖」についての私の個人的な意見としては、次の2点が考えられると思います。

1)摂食するエネルギーとしての「糖質」。
 摂食した後、身体の中で糖質に変わりやすい炭水化物のような食品と、「砂糖」、果物などの「糖分」のバランス。
 一人ひとりの運動量に合わせて、消費できる程度の糖分を取ることが大切だと思います。

2)砂糖の類の製品の「安全性」。
 私は、「洗双糖」という精製度の低いものを使っています。
 食品全般に言えることですが、精製度の低いものが良いようですね。
 多くの白い食品や食材は、洗練された味覚ですが、大事な栄養素が生成過程で無くされているのですね。
 ここにある意見も、とてもいい指標になると思います。

・・・でも、私も甘いものは大好きです。
 SWEET MAKES YOU SWEET! ですから♪

http://www.facebook.com/junko.suzuki.31586#!/photo.php?fbid=578297772195283&set=a.214967201861677.62045.214320051926392&type=1&theater



はり・きゅう治療院 じんじん

2013年4月24日水曜日

鍼治療を愛好したピカソ 「週刊朝日」最新号の記事から

今発売中の週刊朝日(朝日新聞出版)、2013年5/3・10号の表紙に、

「本当に効く鍼灸の見分け方」

という記事の見出しが載っています。

記事は124ページから127ページまでの4ページに亘っています。

キャッチーな表紙の見出しよりも、とてもしっかりした内容で、週刊朝日の山本リカさんによる記事です。

記事の冒頭には白枠の太ゴシック体で

「ピカソも鍼を愛用していた!」とあります。

そうです。これはとても有名なエピソードです。

「・・・ピカソは持病の坐骨神経痛をフランスで鍼治療を受けて治して以来、鍼の愛好家になり晩年まで絵を描き続けた。」と書かれています。

日本では伝統医療とだけ捉えられがちな鍼灸治療ですが、ヨーロッパやアメリカでは、西洋医学の限界に突破口を開くものとして、既に信頼のおける治療として認識されています。

この記事は、日本初の東洋医学研究・診療施設で世界保健期間(WHO)伝統医学研究強力センターの指定を受けている、早い時期から鍼灸治療を取り入れている医療機関としても有名な、北里大学の東洋医学総合研究所漢方鍼灸治療センターへのしっかりとした取材や、米国の科学誌の権威である「ネイチャー・ニューロサイエンス」に掲載された、米国の医師によるマウスによる「足三里」というツボ刺激による鎮痛メカニズムの発表なども紹介しています。

・・・さて、「本当に効く鍼灸の見分け方」としてこのこの記事の最後のページに載っている鍼灸選びの条件ですが、全日本鍼灸学会などに所属していることなど、とあります。

私もこれまでこの学会に所属し、近年、本郷にある東大鉄門館でこの学会のご依頼に応じ、長時間講演を行わせていただきました。

「週刊朝日」最新号の記事、とても良い内容ですので皆様もぜひご一読くださいませ。



はり・きゅう治療院 じんじん

2013年4月11日木曜日

治療院でお花見を 2013・Part2



さくら・サクラ・桜・・・

はり・きゅう治療院じんじんから、南に5分ほどゆっくり歩いたところに桜の隠れた名所がございます。

神田川沿いに枝垂桜が10本余り咲き誇る「藤和緑地」です。

神田川に沿って、高井戸駅から西永福にかけては、染井吉野、山桜、そして枝垂桜と桃の花が同時に咲き乱れる遊歩道が続きますが、ここが枝垂桜のハイライト。
高井戸駅付近は染井吉野のハイライトです。。

花の下に佇むと、頭が飛んでしまいます。

今年は鷺、小鷺、鴨(?)、のほか、はじめて鵜が飛来しているのを見ました。

鯉も井の頭公園の花見客の喧騒を逃れて、ここで結ったり花筏の下で優雅にたゆたっています。

先日、著名な医療機関で看護婦を務められた後、近年公立大学の看護学校で教鞭を執られる患者さんと治療後にゆっくり歩いてお花見を楽しみました。

どうぞ治療の前後のお楽しみとして、この素敵な桜のお散歩をなさってみて下さいませ。

ほぐれた身体に美しい桜。 しばし憂さから解き放たれて、うっとりと幸せな恍惚感に浸ることができ、心もとき解れていきます・・・。


はり・きゅう治療院 じんじん

2013年4月2日火曜日

「むくみ」について

夏日、花冷えの日、そして冷たい雨の日など、このところ陽気の変動が激しいですね。

毎週おみえになる患者さんで、下腿の浮腫み(むくみ)が強まっていらっしゃる方を治療しております。

浮腫み(むくみ)の原因は様々です。

長時間経ち続けて身体の中の水分が足の方に下がってしまい、静脈やリンパ液などを還流させる力が弱いために起こる浮腫は、先ず、ふくらはぎの筋肉をよく動かして、本来ご自分がお持ちの”ポンプ”機能を呼び覚ますことから始めましょう。

そのためには、先ず、よく歩くこと。
歩くことが難しい状況にいらっしゃる方は、立ったまま、または座ったまま、足先を上下に動かしてみて下さい。
徐々に血液とリンパ液の還流が起きて、浮腫みが軽くなっていきます。

また、その還流を促すために、足をよく暖めてみて下さい。

この状態を快復させるために、はり・きゅうはとても良い効果をもたらします。

しかし、上記のような適切な運動などを繰り返し長く続けても効果のない方、または指で押したところが白くなって戻らないほどの強い浮腫みがある場合には、ほかの原因を探る方がよいでしょう。

それらは、腎臓や心臓循環器系など、内臓系の深刻な不調が考えられることもあるためです。

国家資格を持つはり師、きゅう師、あんま指圧マッサージ師は、3年に及ぶ専門知識の学習の中で、医師たちによる解剖学や生理学など西洋医学の知識と、鍼灸施術の「除外診断」をするための各症状を臨床医から学んでいます。

上記のような、腎臓や心臓循環器系など、内臓系の不調が原因と考えられる症状と判断した場合には、内科等の医師に診察していただくことをお勧めいたします。

施術の際に、どうぞ気になる症状や既往症を何でもお話くださいませ。

最適な施術と判断をして、お身体の管理と健康づくりのお役に立てるよう、最善の努力をいたします。


はり・きゅう治療院 じんじん

治療院でお花見を・2013年版

今年はさくらの開花がとても早かったですね。

咲き初めには夏日を向え、すぐに散ってしまうのでは・・・と気もそぞろになりましたが、花冷えの日、そして今日のような冷たい雨の日などが続き、とても長く花を楽しめましたね。

昨年に引き続き、じんじんの玄関にこの季節に相応しい浮世絵を飾っております。

今年は、豊国の『喜怒哀楽の内 楽』と題された華やかな作品を選びました。

満開のさくらを背景に、美しい女性たちがあでやかな着物を身に纏い、笛、月琴、で皆様をお迎えいたします。

さくらの花びら、女衆の着物の半襟、月琴の木目などが「から刷り」と呼ばれる、エンボッシングに該当する技法でふっくらと立体的に刷り上げられています。

題して、「治療院でお花見を・2013年版」。 桜はそろそろ一重から八重咲きに、また山桜にかわり行く頃ですが、じんじんでは今月一杯このお花見をお楽しみいただけます。 治療の前後に、どうぞお楽しいひとときを。


※この作品は、以下のように三枚ひと組みとして制作されたものですが、じんじんに飾っておりますのは、その中の右の一枚です。

                                 三代豊国 『喜怒哀楽之内 楽』 安政元年 / 大判3枚続
                     Toyokuni-lll  Kidoairaku nouchi "Raku" ("Pleasure" in the Emotions)


はり・きゅう治療院 じんじん

2013年3月12日火曜日

3.11から2年。

3.11から2年。

今日はお灯明を上げました。
沢山の魂が、どうか安らかでありますように。

「霊に捧げる画符・希望の光」(仮題)を制作中。

今年はこの作品のテーマとした地域に、ボランティアに伺う予定です。


はり・きゅう治療院 じんじん

2013年3月3日日曜日

雛飾り・綺麗なものを見て心をやわらかく



雛祭り。

今年は我が家&治療院の玄関に、お雛様オールスターズを飾りました。

(後ろの屏風畳みの書は、台湾の画家であり書家で、台湾の芸大で教鞭を執られる江明賢-チャンミンシェン-先生が、かつて西麻布にあったギャラリーで一緒に作品を展覧した際にその場で書いて下さった、素敵な作品です。作中には淳子小姐-お嬢さんの意-を詠いこんであり、恐縮かつたいへん光栄です。)

... 私が生まれた頃か、子供の頃に母が私のために選んでくれたものです。

子供の頃は、この雛飾り専用のガラスのお人形ケースがありましたが、子供の頃に一段を割ってしまい、以来、代替の段飾りなどにしています。

今年は、子供の頃から癪に障っていた、この飾りやしきたりの背後に潜む色んなヒエラルキーへの苛立ちを避け、全員平置きにいたしました。:)

子供の頃は、自分に似た丸顔ではなく、どこか寂しげな瓜実顔の平安雛に憧れましたが、今こうしてしげしげ眺めて見ると、表情も何種類かあり、なかなか気合の入った細工の美しい雛飾りです。

散財して揃えてくれたのでしょうか。
両親の愛を、素直にありがたく思い感謝します。

治療に来られる患者さんは、いらしたときは青息吐息でも、帰られる時にやっと気付かれて「あ~、きれい。いいですねぇー。」と嬉しそうに眺められ、その様子を見るのも楽しみなことです。

大家さんがいらして、「木のお道具、立派だわ。アンティークね。大正時代の!」と感動していらっしゃいましたが・・・私の為の雛飾りですので、昭和のものです!一応・・・。
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はり・きゅう治療院 じんじん

2013年3月2日土曜日

希慕長生・王義之

「希慕長生 晩年の王義之は、漢方マニアだった。」

というコラムが、「書聖 王義之」展のとても美しいデザインのカタログ、249ページに載っています。
http://o-gishi.jp/

展示作品の中には、漢方薬の「五石散」と「地黄湯」についてふれた手紙がありました。

また、知人の不調を聞くと
「今度、何か良い薬を探しておきましょう」などと便りを出したりしたそうです。

「五石散」については強力で危険な副作用を避けるために、服用後歩いたりすることが必須だったそうで、これが「散歩」の語源にもなったという旨が同項に記されています。

... 今回の展覧を観て、「書の至宝」展の表紙がなぜ、王義之の悲痛な心情を認め、その気配を漂わせる表現に至った名品「喪乱帖」だったのかを理解できたように思いましたが、「五石散」に頼った一面などを知ると、どこか鬱傾向に見舞われることも多い体質がおそらくあり、それが翻って創作の下支えにもなったのでは・・・などと想像しています。

見る度に、心に真直ぐ軸が打たれるような気持ちになる美しい書を能くして書聖と称えられ、人民の救済にも能力を発揮するなど行政官としても有能だった眩しいような存在の王義之ですが、こんな一面を知ると、心の安寧に苦慮する私(たち)常人にも近い性向もあったのかな、と勝手に親近感を覚えます。

・・・ただし、それを認(したた)めて、世代を超える名品を書したところが、やはり書聖、超人ですね。



はり・きゅう治療院 じんじん

2013年2月20日水曜日

蕗の薹(ふきのとう)と「五味」


じんじんの庭に蕗の薹が芽を出しました。

今年は昨年より1週間ほど早くお目見え。

昨年より寒いのに、春を告げに来てくれました♪

蕗の薹は「苦」い味ですので、東洋医学の「五行色体表」に照合すれば「心経」にあたります。

蕗の葉は6月頃から勢いよく育ち、どちらかといえばその葉と茎は、瑞々しい夏の食べ物、という印象が強いですね。

「五行色体表」から考察すれば、夏の食べ物と味覚、と見做す方が整合性があります。

夏に盛んになる「心経」の興奮を鎮めて体の熱を取ったり、また暑さなどで弱った「心経」を逆に刺激したりする効果が考えられるためです。

「蕗の薹」春に先駆けてが芽を出すのは、動物としての生き物にとって、とても有効な役割をしてくれているのでしょう。

春の木の芽などと同じような効果で、一種の解毒の効果を持っていることも考えられます。

採りたての新鮮な蕗の薹なら、そのまま刻んでちょっと湯掻き、お味噌と合わせると大人にはたまらない美味しい食べ物になりますね。

蕗の薹をご所望の方は、施術にいらした際に院長にお気兼ねなくお伝えくださいね。

たくさんはありませんが、庭から採りたての薫り高い蕗の薹を差し上げます。

春を招くお目出度い蕗の薹、その大人の味、一緒に堪能しましょう!


はり・きゅう治療院 じんじん

2013年2月11日月曜日

「じんじん紫雲膏」に含まれる生薬の効能

「紫雲膏」は、一般に「皮膚症状全般」、特にかゆみを伴うものと「火傷」、「ぢ」などの特効薬として知られています。

近年、アトピーなど皮膚の弱い方やお子様の蚊・虫刺され用の塗り薬としても注目され、人気を集めています。

「万能塗り薬」として使われている方も多くいらっしゃいます。

「じんじん紫雲膏」は、口に入れても安心な、上質なの生薬を使用いたしております。
「じんじん紫雲膏」使用しております生薬の
◎紫根
◎当帰

基材である
◎胡麻(油)
についての生薬としての効能を記しましたので、どうぞご参考になさって下さい。

生薬名: シコン(紫根)
科名:ムラサキ科
漢字表記: 紫根
原産: 日本、朝鮮半島、中国、北東アジア 用途: 半日陰の涼しい場所を好む多年草。花は白で全株に毛が生えています。根をシコン「紫根」といい、解熱・解毒・凍傷・やけどに、また、染料にも用いられます。
学名: Lithospermum officinale L. var.erythrorhizon Maxim.

生薬名:当帰(とうき)
和名:当帰
科名:セリ科
属名:シシウド属
本州の山地の岩場、がけ、岩れき地で自生・また薬用植物として各地で栽培
漢方では婦人病の主薬であり、鎮静、鎮痛、強壮薬として妊婦のむくみ、腹痛、月経痛などに当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)などに配合されていて婦人産後の要薬でもあり、鎮静通経の効き目があります。
手、足を暖める作用が強いので、冷え性、血色の悪いもの、血行障害、頭痛、貧血などに広く応用されています。
学名:Angelica acutiloba

生薬名: ゴマ(胡麻)
科名: ゴマ科
漢字表記: 胡麻
原産: アフリカ
用途: 昔から不老長寿の食物として愛用されてきた。油には血脈を丈夫にするリノール酸が多く含まれています。また、ビタミンEも多く含まれるので強壮にも良い。
学名: Sesamum indicum L.


はり・きゅう治療院 じんじん

2013年2月8日金曜日

「じんじんオリジナル紫雲膏」をかわいいパッケージに。

先日、雪に降り込められた日のこと。

半日かけて「じんじんオリジナル紫雲膏」を作りました。
http://hariqjinjin.blogspot.jp/2013/01/blog-post.html
http://hariqjinjin.blogspot.jp/2013/01/blog-post_18.html


これまで作った中で、いちばん軟らかく仕上げました。

伸びの良い、肌馴染みがよく使いごごちのよい、そして美しい色合いの軟膏になりました。

今日は、小鳥がさえずるかわいい絵の描かれた陶器の蓋ものに取り分けてみました。
・・・この陶器は、ベトナムの「バッチャン焼き」です。

これでちょうど50グラムほどになります。

光を遮蔽できて、何となくおしゃれな楽しい気持ちになるパッケージになりました♪


はり・きゅう治療院 じんじん

2013年1月18日金曜日

じんじんの「紫雲膏」その2:このように作っています

じんじんでは、主にお灸の施術の際に、自家製の「紫雲膏」を使用いたしております。

院長は、はり師・きゅう師・あんま指圧マッサージ師の国家資格を取得するために3年間学んだ医療系の伝統校で、「漢方研究会」の会長を務めておりました。

「紫雲膏」は、その「漢方研究会」で基材となるオイルの種類を変えるなど、さまざまな製法を実験して、会員のみなさんと一緒に何度も作りました。

 文化祭の際にはその結果を発表したり、領布会を特例的に開いて、その使用感と効能に大好評をいただいておりました。

今年じんじんで作りました「紫雲膏」は、また新たに資料を紐解き、「日本薬局方」の製法に準じて製作しました。

私用しておりますのは、すべて口に入れても安心なグレードの高い生薬の
・紫根
・当帰

基材のオイルは中国ではそれ自体で薬とされることもある、食用の
・ごま油

安定させるために私用する、天然の
・蜜蝋または
・オウロウ

それと花岡青洲のレシピにあるとおり、少量の
・豚脂

です。

まず、基材となるごま油を専用のホーロー、またはステンレスのボールに入れ、温度計で計りながら180度で1時間熱します。

この作業は、ごま油の中の分子をポリマー化する「重合」という化学反応を促すもので、この段階を十分に時間をかけて行うことが肝要です。
・・・というのは、この作業が後の、生薬の「紫根」の美しい発色を促すことになるためです。

一度油の温度を下げ、蜜蝋かオウロウ、豚脂を入れ、完全に溶かし込みます。

その後油の温度を120度まで下げ、ガーゼに包んだ「当帰」を入れ、15分ほど抽出します。
この時、ガーゼの中の「当帰」が”ワ~ッ”と沸き立ちます。

これを取り出した後、142度をぴったり正確にキープしながらガーゼに包んだ「紫根」を
15分から20分抽出します。
142度になると、やはりガーゼの中の「紫根」が”ワ~ッ”と沸き立ちます。
(他の作例録を見てみると142度は、どうやら紫根の色の変わり目でもあるようです。)

美しい紅色の液体の状態です。
この段階かまたはもう少し覚まして固まりはじめてから、一度全部を濾します。

しばらく冷まして行くと、器の淵からピンク色に色を変えながら固まりはじめます。
(・・・夏ですと、容器を外から水などで冷やす方法を採ることもありますが、私は時間が許す限り室温でゆっくり冷ましてゆく方が好きです。)

ここから一気に練り上げます。
この、「練り」の作業で表面だけでなく内部もすべて美しく滑らかで、”照り”のある使用感のとても良い「紫雲膏」が完成します。

今回は、伸びのよさを求めて、蜜蝋の量を少し調整してみました。

狙いのとおり、素晴らしい使用感の美しい濃い目のピンク色の、2013年バージョンの「じんじんオリジナル紫雲膏」が出来上がりました!!!

・・・材料の計量などの準備から、保存用の器に納めるまで延べ5時間ほど。
着ている服も、髪も、家の隅々までもが3日ほどは胡麻油の香りで充満します・・・。

出来上がった「紫雲膏」には胡麻油や豚脂の強い香りは無く、色味から得られる
心理的な作用もあってか、「イチゴみたいな匂い~」と仰る方もいらっしゃいます。

やけど、ぢ、皮膚疾患全般への万能薬ともされている「紫雲膏」ですが、色白の方ならリップクリームとして、ごくごく薄付きのつやめくピンク色をお楽しみいただけます。

また、手のひらに少しとって暖めながらお顔全体に押さえるように伸ばしていただくと、お顔にほんのり光沢が出て艶めく、素敵な使用感の美顔クリームになります。

この使用感、ぜひ一度お確かめくださいませ。


※文中の温度は、すべて摂氏(℃)で表記しております。



はり・きゅう治療院 じんじん

2013年1月14日月曜日

じんじんの「紫雲膏」その1:由来・使用例など

じんじんでは、主に灸の施術の際に「紫雲膏」を使用いたしております。

この「紫雲膏」は、口に入れても安全な上質の生薬を用い、日本薬局方の作法に基いて院長がすべて手作りしております。

雪に降り込められた、成人式の今日(新成人のみなさま、ご成人おめでとうございます!)、4時間ほどかけて、新しく新年用の「紫雲膏」を心をこめて、集中してつくりました。

「紫雲膏」は、麻酔薬を花岡青洲(※1)が作った外用薬とされています。

明の時代に陳実功という人が書いた『外科正宗』という本がありますが、そこに潤肌膏という処方が載っています。
潤肌膏は紫根、当帰、ゴマ油、オウロウ(黄蝋)という四味から構成された軟膏です。
その潤肌膏に豚脂を加えてつくったのが実は紫雲膏です。(※2)
「紫雲膏」は、かゆみや炎症を伴う皮膚の症状全般と、火傷、そして”ぢ”の特効薬としてよく知られています。

近年では、蚊に刺された時に、皮膚が弱いお子様にも安心して使える虫さされの際の塗り薬としても人気が高まってきています。

ご高齢の常連患者様が、「どうも痒くなって寝ている間に強く引っかいてしまって・・・」と仰り、お腹の引っかき傷をお見せになられました。

痒みの原因は、皮膚の乾燥から来るもののようでした。

その方は、掛かりつけの皮膚科のドクターからも、かゆみ止めの塗り薬をいただいているそうですが、じんじんの手作り紫雲膏を塗ってさし上げたところ、たいへん快適そうで、次の診療の際にも塗ってほしいとご所望されました。

このような皮膚の乾燥、敏感肌、体調・加齢などによる、特に痒みや炎症を伴う皮膚症状がおありの際は、市販品も含めて生薬で出来た、ステロイドの副作用の心配のない、安心して使える「紫雲膏」をお試しになられてもよいかも知れません。


※1一番有名なのは「華岡青洲の妻」というような形で出てくる、いわゆる曼陀羅華、朝鮮朝顔の種子を使った麻酔薬で、世界で一番最初に麻酔薬を実際に人間に試したという話です。
この紫雲膏の応用ですが、例えば紫雲膏に伯州散を加えたり、あるいは紫雲膏にコイのうろこを黒焼きにしたものを加えて、それで乳癌のときに使ったり、あるいは切開した後に紫雲膏を塗ったのではないかといわれております。

※1、※2とも出典:
◇第10回漢方治療研究会特別講演「紫雲膏について」
清水良夫氏(清水藤太郎のお孫さん。清水藤太郎:「日本薬学史」にて薬学博士取得。東邦大学教授・名誉教授。大塚敬節、矢数道明氏ら昭和前期の漢方普及啓蒙活動の中心人物になった、いわゆる七人の侍の一人。著書に『漢方薬物学』『漢方治療の実際』(共著)など多数。)の講演録から。


はり・きゅう治療院 じんじん