2013年4月25日木曜日

「糖」について②

人間の身体で使う「糖」を一番使うのはどこかご存知でしょうか?
それは脳で、約20パーセントを消費しています。

「糖」といってもお菓子や果物、またはお砂糖のままの状態ではなく、体の中でエネルギーとして使えるようになるには、生理的なプロセスを経る必要があります。

単糖類の「グルコース」という物質まで体の中で変化してはじめて、脳や身体のエネルギーとして使うことができるようになるのです。

ハードな勉強や、ちょっと難解な本の読解に挑むとき、仕事に取り組むとき、スポーツで戦略的に頭脳プレーをする時・・・等々、糖分が欲しい!と思うことはありませんか?

・・・あるいはもうとっくに無意識に、糖分を口にしているかもしれませんね。

それは脳がフル稼働しているとき、脳が「糖」を補給して!と命令しているからなのです。

とても難しい試験を終えると、何キロか痩せていた、なんていう話もしばしば聞きます。

ダイエットしたいときは、こんな風に脳をフル稼働させて糖代謝を促すという方法もありますね。 

話は少し変わりますが、神経外科医のアンドレ・ロザノ(Andres Lozano: Neurosurgeon)氏が、彼の講演でとても興味深いことを話しています。

アルツハイマーの患者さんの脳には、糖を使うことを拒んでいる領域が見られるというのです。

彼は、50人ほどの初期のアルツハイマーの患者さんの、脳の記憶に強くかかわる部分に電気的な刺激を与えて、その領域が活性して再び「糖」を使えるようにし、機能を回復させる研究をして成果を上げています。

私は糖分・糖質を闇雲に悪や危険なものと見なす事にはちょっと疑問があります。

「糖」をうまく摂って、脳と身体で効率よく使うことができると、様々に素晴らしい結果を出したり、クリエイティヴなことができたり、気持ちよく健康に過ごせるようになるわけですね。

そんな意味でも
SWEET MAKES YOU SWEET
なのではないでしょうか。


はり・きゅう治療院 じんじん

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